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第1話:追放理由は「役に立たない能力」でした
※毎日更新予定です。
※追放→無自覚最強→辺境から成り上がるお話になります。
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追放理由は「役に立たない能力」でした
「――よって、お前を王都防衛団から追放する」
淡々と告げられたその言葉は、なぜか耳に残らなかった。
驚きも、怒りも、ほとんど湧かなかったからだ。
俺の名前はカイ。
王都防衛団に所属する、いわゆる雑用係。
剣も魔法も平均以下。
唯一与えられた能力は【風音解読】。
風の流れ、空気の重さ、音の歪みから情報を読む能力だが――
数値化できず、戦闘力に直結しないこの能力は、常に「不要」の烙印を押されていた。
「異議はあるか?」
形式的に問われる。
「ありません」
答えは最初から決まっていた。
評価されない場所に、居続ける意味はない。
「辺境の開拓村へ向かえ。
それが最後の任務だ」
事実上の追放。
俺は静かに頷き、王都を後にした。
その時、風が微かにざわめいた。
――嫌な予感の風だ。
だが、誰もそれに気づかなかっ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
追放から始まる物語ですが、
主人公は派手に無双するタイプではなく、
静かに評価が反転していくお話になります。
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