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レジェンディア19

帝国内の状態に驚くラナス達。果たしてどうなるのか?

「なんなんだ……」

見渡す限りの鉄の建物、鉄管がはりめぐり、魔力を動力とした鉄道まで走っている。

「ここにある建物は全部何かの工場か?」

マルフは鉄管から蒸気が上がるのを見て言った。「その可能性はあるな。……みんな隠れろ!」

スラックスが叫んだ。とっさに全員建物の影に隠れた。

話し声が聞こえる。

(巡回中の帝国兵か……)スラックスは身を潜めながら腰のベルトから小型ナイフを二本抜いた。

話し声が近づいてきた。

「どうやら侵入者はここらへんらしいぞ。」

帝国兵が二人、ラナス達が隠れている通路に現れた。

「シュッ!」

目にも止まらぬ速さでスラックスはナイフを投げた。ナイフは見事に帝国兵の首に命中し、二人が倒れた。

「す、すげえな」

レックスがびっくりした顔で言った。

「俺の仕事柄じゃ普通さ」スラックスは手慣れた手つきでナイフをクルクル回している。スラックスの主戦武器は背中に二本背負っている短めの短剣。腰のベルトには投げナイフ。そして肩についている道具袋には役に立つものが沢山入ってる。

「城まではまだ距離があるな。」

ラナスは遠くに見える城を指差した。

「しかし、一体こんなバカでかい工場で何を作ってんだよ。」

「おそらく兵器だろうね。」

マルフは見渡しながら言った。

いくつもの建物の角を曲がり、帝国兵の目をなんとか避け、着々と城に近づいていった。

「戦わねーとヒマだな。」レックスとブレイクが退屈そうな顔をしている。「今回は派手に戦いながらってわけにもいかないんだ。何しろ敵の本拠地だしね。」

スラックスは説得するように言った。

「スラックス。どうやらこの中を通る必要があるみたいだ。」

ラナス達の目の前の巨大な鉄の建物を指してラナスが言った。

スラックスは周りを見渡したが、この建物は横にも長く、城の周りを囲んでるようだった。

「よし。行こう。」

重い鉄の扉をゆっくり開けて中を伺う。

(行けるな……)

スラックスに続いてゆっくりとラナス達が入っていった。



シュウはランドマークを出発してしばらく馬でかけ続けた。

「ん?」

後ろから馬が来る。シュウは剣を抜いてじっと待った。

「お、おいっ。俺は敵じゃないそ。」

シゲルが馬に乗ってやってきた。

「お前は……」

「シゲルだよ!聖堂騎士団の」

「あのときの!」

「やっと思い出したか!」「でも何で来たんだ?」

「俺の団長がさらわれたんだぞ!行かない訳にはいかないだろ!」

シゲルは真剣な顔で言った。

「お互いストップかけられたのは同じみたいだな」

「旅は道連れだぜ!」

そう言って二人は馬を進め始めた。

帝国城に近づいていくラナス達。そしてシゲルと共に帝国に向かうシュウ。帝国には何が待ち受けるのか?

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