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レジェンディア1

クーデターから五年。

帝国はランドマークに侵攻を開始した。

国境守備隊のシュウは必死の防衛を開始する。

〜ランドマーク国境付近〜


「くそっ!帝国かよ」

「ダルガン隊長。量が多すぎて対抗しきれません!」

「耐えろシュウ!」

シュウと呼ばれた少年は迫り来る帝国兵をなんとか打ち倒し、ギリギリで敵の侵攻を防いだ。

ここはランドマーク国境守備隊の駐留砦である。5年前の帝国内でのクーデターから、各国で結ばれていた不可侵条約を無視した帝国による無差別の侵攻が行われ始めた。各地で帝国の侵略が進む中、ついにランドマークにも魔の手が伸びていた。


「魔装砲の用意だ!」

魔装砲とは魔力エネルギーを射出するビーム砲のような魔力兵器である。「了解!」

「発射しろ!」

大きな轟音と共に2、30人程の帝国兵が宙を舞った。しかし次の瞬間砦の門が破られ、大量の兵が流れ込んできた。

「ダルガン隊長!」

門の目の前で陣形を整えていたダルガンの隊に帝国兵が突っ込んだ。

「くそっ……」

それが彼の最後の言葉だった。

「隊長ーー!」

シュウが駆けつけた時にはすでに息絶えていた。「シュウ……。」

シュウはかすかな声に振り向いた。

「ここはもうだめだ……。早くランドマークに向かい、グランバルト様に危機を伝えろ……」

「わかった。もうしゃべらなくていい。必ず伝えるよ」

シュウは剣を構え裏口から外に出た。馬にまたがった帝国兵に後ろから近づき、馬から叩き落とした。

「帝国……」

炎上する砦を背に馬を走らせた。


〜ランドマーク城内〜 老人は窓から見える光景に目を疑った。

「なんと……」

「グランバルト様!帝国軍が守備隊を攻撃。壊滅状態です!」

部屋に駆け込んできた兵が手早く報告をした。

グランバルトはランドマークの統治者であり賢者である。賢者が治める国だけあって、ランドマークは大陸最大の魔法王国に発展した。

「直ちに合戦準備じゃ!」城壁の迎撃兵器が音を上げて稼働し始めた。

それから一時間後、シュウはランドマーク城内に到着した。

「グランバルト様。帝国が攻めて来ました……」 「生き残りは他にいないのか?」

「おそらく……」

暗い雰囲気がただよった。

「今は迎撃が第一目標じゃ。そうじゃろ?グランバルト」

「ガンダルフ!」

ガンダルフと呼ばれた魔法使いの老人はじっとシュウを見つめた。

「久しぶりじゃな。シュウ。」

「ガンダルフ。お久しぶりです!」

「指揮を頼む。ガンダルフ」

久しぶりの再会に浸る二人にグランバルトは言った。


迎撃兵器にエネルギーが装填され、兵達は帝国兵を待つだけになった。シュウは城壁の上に配置され、炎上がおさまった砦を見つめた。

張りつめた空気が流れ、次の瞬間太鼓の音と共に帝国兵が隊列を組み砦から侵攻してきた。

「来るぞ!」

「攻撃準備だ!」

戦いの火蓋が切って落とされた。

ついに帝国との戦いが始まる。

ランドマーク防衛なるか!?次回に続く。

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