レジェンディア9
シュウの攻撃は防がれ、ピンチに陥る。
予期せぬ応援が駆けつけてきた。
「うおおお!」
シュウは剣を腰に構えて接近した。
「くらえっ!」
剣を振り上げた。……が二本の刀に押さえられてしまった。
「小賢しい真似を……しやがって」
村正の顔からいつもの笑いが消えていた。
「そんなっ!」
村正の刀の刀身が青く光った。
「シュウ!!」
ブレイクが走って向かうが刀から吹き出した水の水圧で弾き飛ばされてしまった。
「お前みたいなガキにはしっかり教えないとなぁ。思い知れよガキ」
水が壁を作りシュウと村正を包んだ。
「シュウ!マルフっどうにかならないのか!?」 ラナスはマルフに叫んだ。
「無理だ。魔力でも動かせない」
マルフは詠唱を続けたが効果は全く現れない。
「ラナス。何か手はないのか?」
レックスが足を引きずりながら歩いてきた。
「無理すんな。休んでろ」ラナスが促す。
「あいつなんなんだよ」
シゲルが声を震わせながら目の前の光景を見ていた。
シュウは村正と向き合っている。周りは高水圧の壁で覆われていて出られない。
「恐怖してるかぁ?してるよな」
村正が不気味に笑っている。目が血走って瞳孔は開き気味だ。
「何をするつもりだ?」
シュウは恐怖感を抑えて聞いた。
「ショータイムだ。」
村正が笑う。巨大な水の球がいくつも現れシュウの周りを囲んだ。
「じゃあなガキ。」
そう言うと。水の球が村正の周りに集まり、シュウに飛んできた。
「うわっ!」
終わりだ!と思った。
「シューウ!!」
聞き覚えのある声が聞こえた。水の球が砕けた。「諦めるのは早ぇよ」
大剣を担いだ男が現れた。
「ジュナス!」
「よう。遅れたぜ」
ジュナスが現れ形勢逆転か?反撃が始まる。