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不思議な夢⑤-綾


「…………は?」


良く見ればその一枚の書類には秋葉原、ではなく――私の旧姓に加えて、綾という私の名前が書かれていた。


一歩後ずさる思いだったし――実際に私の足は、そうした。


「そんな、馬鹿がある――の?」


母親らしき方のの顔を覗いてみて、疑念は確信へと変わる。私はかなりその顔に動揺した、まあ側からは失礼な話だろうが。――死んだ筈の母の顔を見たら、誰だってそうなるだろう。


つまりこれは――私の―――。


「……………………」


いやしかし、記憶がない。こんな、病院で入院した記憶など私には無い。しかもこの私、らしいこの娘――は完全に死んでいるように見える。少なくとも、私から見れば。


「……………………」


どんな因果か――導きか――ただ。

いまや何を考えても仕方のないこと……これは事実だった。

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