おもしれー女とやべー女と変態と⑥-もし出回ってたら全身モザイクだよ
私はそれを聞いて、少し考えてから会話を返した。
「写真が無い……?」
スマホを使えばいつだって写真、動画を撮影できるこの時代。さらにはそれをいついかなる時も共有できるSNSもある。どころか、防犯カメラだって至る所にある。
男ならばまだしも、女で、その上に何度も頻繁に出没しているとされている露出狂である。
確かに、写真一枚無いのは不自然と定義することもできなくはない。が。
「偶然じゃないんですか?ごく普通に、出会した人が撮り忘れをしただとか、そもそも。普通写真なんて撮りますか……?」
「まあ、私のカンやしな。……けど、私のは当たるカンやで……」
「そんな勘当たっても、どうしようもないですけどね私たち」
「ま、せやな。遭遇した時のためにスマホ、構えとく?」
「面倒だからいいです」
「その人な、スタイルめちゃいいらしいんよ」
「それがどうしたんです」
「裸の写真とか売り捌いたら、金になるかもしれんで?」
「――――」
「おもむろにスマホ取り出さへんの、こーら」
「利益は半々でどうです?」
「その金汚れてへん?」
くだらない冗談を交わしながら、しかし、小音の『ただの露出狂ではない』という言葉が、不思議と脳裏にあった。




