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学校帰り買い食いしちゃう病④-草生える


「…ですから最近、子供に声をかける系の不審者がうろうろ〜してるので、気をつけて帰るよおに〜。はい、HRおわり〜」


先生が教壇から去り、教室に数刻前のような喧騒が戻る。


「何千年も封印されたわしだが、その暇つぶしの支えとなったのは勉学じゃった……」


何故学校に来ているのかを尋ねてみると、そう答えた。

きゅうけつきさんはサイズの合わない大きめの学生服を着ている。さっきまで袖を捲っては落ち、袖を捲っては落ち、そうして彼女は面倒になったのか、袖がだらんと落ちていた。

萌え袖という奴だ。


無論似合っていないわけでは無く、よりその愛らしさがきわ立っている。本人に言えば怒られるだろうが。


「勉強好きなん?」

「そーじゃ!……封印中暇で暇で暇で暇で!本当にやることが無くてなあ……その中でも封印の魔法は一番難しい魔法じゃった。というか今でも完全に解け切れたわけではないのよなあ……」


「大変やったんやね〜」


小音が相槌をうつ。



ちなみに入学手続きだとかは、森さんがしてくれたのだときゅうけつきさんから聞いた。


この学校と森さんは付き合いが深いから、入学手続きには別に苦労はなかったとも。


森さん、ハイスペックな女だ。


……ただ、数年間一緒に彼女と暮らしている私からすれば…不敏属性もセットな気が……………



「そういえば今更ですけど、小音。なんでそういう……魔法とかの話を信じるんです?」


私と小音が初めて出会った時、それは確か入学式。

その時からたまに私の仕事の話をしているが、普通に人間としてこの世に生きているのならば知らないはずの魔法云々をしれりと彼女は聞いていたと……思う。


「うちのね、お姉ちゃんが魔法使いだからやね」

「初耳です」


「まだ言ってへんからな」


さらりと言う。


魔法使い、私もまあ一応はそうなる。同業者は相当に珍しい。日本に数千人いるかどうか、だから。


「逆になんで聞かへんのか不思議やったんやけど」

「他人に興味が無くてえ……です」

「正直やな、草はえるで」


小音はそう朗らかに言う。


確かに自分でもそう思う。……けど……直した方がいいのかなと思ってはいるが、性分だからか中々治らない。


「草ってなんじゃ?」


きゅうけつきさんが質問する。


「笑いって意味や」

「そうなんですか?」

「なんで綾が知ってへんのよ」


突っ込まれた。


「……なるほど、こう言う時が草なんじゃな」

「…………笑わないで下さい」


「あははははは!……合ってる、合ってるで、吸血鬼はん」


小音に凄く笑われた。泣くくらいに……うん。

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