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仮想社会生活が始まる

20-91年 10月1日

ガーヴェントレッツ社開発の仮想社会MMO

『社会クエスト』発売!




「ウヒィ~!今日ついに社会クエストの発売日だ!」

朝の7時、普段は物静かな青年が、普段とは比べ物にならないくらい大声を出して走り出す

「カセット!カセット!もうすぐで買える!」

青年は全速力で銀色で超かっこいいゲームショップへ入店していく

「社会クエスト!社会クエスト!バッケージはどこかなー!?」

青年は大はしゃぎで新発ソフトエリアに向かう

「見つけたー!社会クエスト!」

青年は勢いよくバッケージを取ってレジまで走る

「これください!」

「お会計一点で7438円になります」

「はい!」

「お会計ありがとうございました!」

青年はすごく嬉しそうにしながら再び全速力で走った


「よっしゃついに買ってきたぜ!社会クエスト…くっ!念願の仮想社会MMO!早速はじめるか!」

青年はバッケージを開封し、カセットを取り出し、フルダイブゲーム専用機『カーヴェントレッツ90』にセット、そして脳通信フルダイブゴーグル『カーヴェントゴーグル』を装着

「よしっ、準備は完全に整ったぞ……クエスト開始!」

青年は起動コマンドを実行し、社会クエストを開始した




「ようこそ、社会クエストへ!」

ゲームを起動したのもつかの間、青年はとても広いクリスタルの牢獄にいた

「うぉっ!ここは……牢屋?刑務所か!?」

青年のウキウキ気分は、急に静まり、慌て出す

「おい!なんだよこれ!俺は社会人だぞ!出せよこんな牢屋!早く出せ!出しやがれ!」

青年は必死で牢屋から出ようと暴れ出す

そんなことをしている時、目の前にロボットが現れ、牢屋を開ける

「時間です、牢屋から出なさい!」

「なっ?……まぁいい、出してくれるならさっさと連れてけ!」

青年は突然現れて牢屋を開けたロボットについて行く

「よし、いいでしょう。これを受け取りなさい」

ロボットは刑務所の外に出ると、青年に安っぽい何かが入った紙袋を渡した

「あぁ、どうもロボットさん」

「では、私はこれで失礼」

ロボットは役目を終えたのか、あっさりと消滅した

「紙袋……何が入ってんのかな……」

青年は紙袋についてるシールを剥がし、手を突っ込んで中身を取り出す

「……これは! カードと……箱!?」

なんとその紙袋の中には、この社会で必須の身分証明カードと選択肢の中から好きなアイテムを1つ選べる選択ボックスが入っていた

その選択肢は「選択肢A:時計」「選択肢B:カバン」「選択肢C:靴」の3種類

「なんだよこのラインナップ!この中から1つ選べって言われても、時計が無かったら時間管理できねぇし、カバンないと物運べないし、靴なかったら結構痛いしっ……クッソー迷うなこのラインナップ……」

青年は立ち止まり、それを選ぶか真剣に悩んだ


<1時間後>


「あーもう決まんねぇー!もうこの際欲しくなったときに使って今は後回しだ。とりあえずこのカード、早いとこ登録しよう」

青年は決めることをやめて、先にカードを登録を済ませに、カードに書いてあった地図を頼りに歩き出した

「現在地は多分これで、目標地は多分あの黄色い新幹線の入り口……」

青年はカードに書いてあった黄色い新幹線の入り口まで着いた

「よし、明らかにカード入れてくださいって感じだ!よし、カード挿入!」

カードを入れた瞬間、新幹線の入り口は、閉まり、動き出した

「ハッ?なんで動いた?このカードって乗車券みたいな役割なわけっ!?」

……

「どうもこんばんは、ではさっそく、あなたのお名前を教えてください!」

「急にそんなこと言われてもっ……てかロボット、おまえいつからそこにいた!?」

「ノーコメントです。さぁ早く名前を書いてこの質問用紙を全部書きなさい」

「だから急にそんなこと言われてもっ」

「書きなさい!!」

「はい……」

青年は自分の本名を書き、質問用紙の質問に答えていく

「名前……年齢……職業……得意なこと……好きなタイプ……趣味……。 よし!できた!」

「チェックします。チェック完了しました。質問回答の結果から、あなたの名前は『ダレヨリモ:ツヨク』に決定しました」

「ハッ?だんだよそのダサい名前?」

「さぁ、『ダレヨリモ:ツヨク』、そのカードを取って、電車から降りてください」

「カード……名前欄……ダレヨリモツヨク……」

「では、さらば」

ロボットは、ダレヨリモを新幹線から突き落とした

「ちょっと、待て、改名、改名しろ改名!このサイコパスロボットォー!」




続く……

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