楽しそうなあなたをお慕いしておりますの
「ダスティン様。私たち、婚約解消いたしませんこと?」
私の婚約者、リックウッド伯爵家のダスティン様は私の言葉に不思議そうな顔をなさいました。
今日は、我が家でダスティン様と久しぶりにお茶を楽しんでおります。
私、ブロック伯爵家のアイリスが隣国の留学から一時帰国したのはこの大事なお話をするためでした。
「アイリス、これは隣国で流行りのサプライズというものかい?」
「いいえ? いたって真面目なお話ですわ」
静かに話す私に、ダスティン様は少し考えられてから再び問われました。
「私たちはよい関係を築けていると思ったのだが」
「はい。ずっと大事にしていただいております」
「では、なぜ?」
ダスティン様はこのような時まで優しく接してくださいます。私はにっこり笑ってお答えしました。
「私、楽しそうなあなたをお慕いしておりますの」
私とダスティン様の婚約は、ごく自然な流れで決まりました。隣同士の領、お互いの年齢、相性。それに三男のダスティン様が三姉妹の長女の私に婿入りして、ブロック伯爵家を継ぐとちょうどよいのです。
ダスティン様は人に好かれる朗らかな性格で、頭の回転も速く、身体能力の高い方でした。多少のせっかちさは若さゆえのもの。狩りがお好きで、特に弓の腕前は素晴らしいものです。
私は体を動かすのが得意ではなく、室内でできる刺繍や読書など一人でコツコツと積み重ねるのが好きでした。両親から勧められた趣味の会で人の話を聞くのが好きになり、おかげさまで人脈を得ております。
婚約が決まる前も決まった後も、正反対の私たちは足りない部分を補い合って、思いやりを持って過ごせたと思います。
当時のダスティン様は学院で学んでおられました。貴族の子息のための学院は勉学と人脈作りが大切です。お忙しいダスティン様には、季節ごとに一度会えれば良い方でした。多忙な中でも時間をもらえて嬉しかった私は、返信不要の手紙をたくさん書きました。お会いした時に返事が書けないことを謝って下さるのさえ嬉しかったものです。
ある秋の日、学院のダスティン様から珍しく手紙が届きました。
そこには、次の約束の日のお断りと理由が書いてありました。
学院で親しくなったご子息が、領地での鹿の異常繁殖に悩まされていること。退治を兼ねた狩りに誘われたこと。その日が私との約束と重なっていること。今季はその日以外は予定を動かせないこと。それらと丁寧な謝罪が綴られていました。
「仕方ありませんわ」
私はすぐさまこころよく了承のお返事を出しました。
次にお会いしたのは、我が家で年明けを祝うパーティーでした。前回のお手紙にあった鹿狩りのことを尋ねると、ダスティン様は興奮気味に語っておられました。狩りの好きなダスティン様には素晴らしい経験だったのでしょう。楽しそうにお話をされるダスティン様を見ていると、私まで楽しい気持ちになりました。
「すまない。私ばかり話してしまった。アイリスにこのような話は退屈だろう」
少し照れたように話すダスティン様に、私は笑って答えました。
「いいえ? ダスティン様のお話はとても楽しゅうございます。私まで狩りに参加したように思えましたわ」
「そうか!」
破顔するダスティン様を見て、私はこの方の楽しそうな顔をずっと見ていたいと思ったのです。この日から、ダスティン様の喜びは私の喜びになりました。
宴もたけなわ、成人前の私はそろそろ部屋に下がる時刻です。その前に、ダスティン様に年明けの贈り物を手渡ししたくて会場を抜けました。贈り物を手に戻ってダスティン様を探すと、親しいご子息たちとお話しておられました。
「しかし、久しぶりにご令嬢方と過ごすと肩が凝るなあ」
近寄ろうとした私はそのような声に足を止めました。
「見る分にはいいがな」
「おや、見るだけでいいのか?」
「遊ぶなら娼館じゃないか?」
ご子息たちは私に気づかず話を続けています。私は去るべきなのはわかっていましたが、どうにも足が動きませんでした。
「ご令嬢方には気を遣うよ」
「確かに。楽しいが気疲れするな」
「だよなあ」
その後に聞こえたのは、
「男同士が気楽で楽しいよ」
間違いなくダスティン様の声でした。
「違いない!」
ご子息たちはどっと笑い、次の話題に移っていきました。
結局私はそのまま退出し、年明けの贈り物は後日お手紙と一緒に送りました。
ダスティン様は昔からお友達の多い方でした。楽しい事を見つけて、人を誘い、人の中心で笑っているのが似合う方です。これからも人の輪の中で活きて、人を活かして生きてゆかれることでしょう。
でも、私は?
人の中心よりは隅が似合う、好きな人を楽しませることもできない、そんな私がダスティン様の隣に立っていいのでしょうか?
年明けから春になるまで。私は一人で悩み、考え続けました。
花が咲き誇る頃、私は両親にもっと社交に力を入れたいと相談し、母の指導の元でお茶会を開き、おもてなしを学ぶことになりました。
私はこれで少しは人を楽しませるコツが掴めるかもしれない、それが無理でも将来伯爵夫人として役に立つ存在になろうと思ったのです。
最初は母の知人にお願いして、勉強させていただきました。正直、失敗ばかりで、意気込んで話しすぎたり、逆に話せなさすぎたり。自分の情けなさに、お茶会の後で涙ぐんだりもいたしました。
「最初からうまくできる人なんていないのよ。皆、失敗から学ぶの」
母の言葉に勇気づけられ、私は諦めず学びました。
その間に、ダスティン様ともお茶会をしました。久しぶりに会うダスティン様は背が伸び、大人っぽく落ち着きを増して見えました。学院でのことを面白く話してくださるダスティン様の優しさに感謝しながら、私は自分の成長のなさに胸を痛めておりました。
「そんなことができますの?」
あるお茶会でお話していた時です。その頃には母の知人のご婦人方に合格をいただき、同年代のご令嬢たちと交流できるようになっておりました。
「はい。近年、隣国では香りの効果というものが注目されているとか。それが気持ちを落ち着けたり、美容にも良いそうなのです」
そう語るのは、領地に港を持つ伯爵家のご令嬢でした。隣国からの船が着く港は珍しいものであふれているそうです。今日はそれらを詳しく教えていただく会になっておりました。
「まあ! 是非教えてくださいまし」
「私、とても興味がありましてよ!」
流行に敏感なご令嬢たちが注目しています。
「ありがとうございます。それではご紹介いたしますね」
ご令嬢がおっしゃるには、隣国は植物の利用に長けているのだとか。ただの草が驚くべき薬効や美容成分を含むのに惹かれ、今ではすっかりハマってしまったとにこやかに語っておられました。
「こちらのクリームは、使い続けることで肌を滑らかに整えてくれますの。隣国の庶民の間では、傷跡まで薄くしてくれると評判ですわ」
「なんてすごい効能でしょう」
「どうぞ、今お試しになって。肌に合わないかもしれませんもの」
私も含め、ご令嬢たちはそのクリームに夢中になりました。クリームは白く、爽やかな香りがします。私にはどこかで嗅いだような覚えが……。
ご令嬢の一人がおっしゃいました。
「一ついただけるかしら。姉に送りたいの。嫁いだ土地の気候で肌質が変わって困っているようで」
「まあ、それは「お、お待ちになって!」
思い出した私はドキドキしながら声を上げました。
「「どうなさいまして?」」
港領地のご令嬢とお姉さまのいるご令嬢が同時に尋ねられました。他のご令嬢も驚いてこちらを見ています。私は緊張しながら話し始めました。
「このクリームはラワンドゥラが使われて、ますでしょうか……」
私は皆様の視線に耐えかね、声がどんどん小さくなっていきました。
「薬草名は隣国の言葉で聞きましたの。見本の乾燥した薬草ならこちらにありましてよ」
港領ご令嬢から布に包まれた薬草を見せてもらうと、やはり思った通りでした。
「ラワンドゥラです! でしたら、お姉さまには避けた方がよろしいですわ」
「まあ! 何故ですの?」
「ラワンドゥラはあの、身ごもってすぐの体によろしくないのです。お姉さまは嫁がれたので、その……」
私は真っ赤な顔でしどろもどろになってしまいました。恥ずかしい、でも万が一があってはいけない、と勇気を振り絞りました。
「アイリス様」
港領ご令嬢が私をまっすぐに見据えました。
今、気づきました。私はこの大切な会を台無しにしてしまったのです。
「あの、私、大変なことを」
「素晴らしいですわっ!」
なんと私の両手をがっしり掴んで頼まれました。
「アイリス様は薬草にお詳しいのですね! その知識、ぜひ私にお教えいただけませんか?」
「あの、私たまたま本で読んだラワンドゥラに憧れて取り寄せましたが、根付かず枯らせただけですの」
悲しい思い出です。あれは寒冷地の花、暖かな自領では無理でした。
「栽培まで! さすがですわ。お願いいたします。ぜひ!」
「私で、良ければ」
根負けした私が頷くと、港領ご令嬢ことダフニー・ブラドル伯爵令嬢はそれは華やかに微笑まれました。呼吸も忘れる美しさです。
「アイリス様」
呼びかけられたのはお姉さまのいるご令嬢でした。目に涙を湛える様子に、私はその真心を無下にしてしまったのだと悟りました。
「なんてこと、私、お詫びを」
「いいえ。何をおっしゃいますの。教えてくださらなかったら、私……」
瞬きで瞳から涙があふれました。私は慌てて言葉を重ねます。
「わ、私たちはまだ未婚ですから、知らなくて当たり前、なのですわ。私は不出来なので、皆様方とお会いする前にご婦人方とたくさんお話の練習をしたのです。そこで、あの、身ごもると、体にいろいろな違いが出ると聞きました」
食べ物や、匂い、普段お使いの化粧品への反応など、ご自分でそれとわかる前からの変化もあるそうです。
「アイリス様に心より感謝いたします。よろしければ、これからも交流を深めていただけませんか。私の真の友になってくださいませ」
お姉さまのいるご令嬢ことフェリシア・ウィーラー侯爵令嬢に言われ、潤んだ瞳で見つめられました。何と可憐な佇まいでしょう。
「っ、ありがとうございます」
どうにかお返事できた私に、ダフニー様はウキウキと提案しました。
「これからは定期的に集まりませんこと? 皆様で薬草や美容について、意見交換会をするのはいかがでしょう?」
「素敵! 私、商品のお試し係に立候補いたしますわ」
「あら、私もお試し係希望ですわ。アベリア様と肌質が違いますからちょうどよくってよ?」
アベリア・ターラント伯爵令嬢とマーキア・ノールズ伯爵令嬢もくすくす笑って賛同なさいました。
「では、会長はダフニー様。会の頭脳はアイリス様ね」
「私ですの?!」
フェリシア様の言葉で驚く私に、皆様はニコニコと頷いていたのです。
そうして私たち五人はかけがえのない友情を得ました。前向きなダフニー様、柔軟なアベリア様、思慮深いマーキア様、世話好きなフェリシア様。それぞれに才たけた皆様が私をいつも優しく導いてくれたのです。
夏、学院のお休みでダスティン様が我が家にいらっしゃいました。
「アイリス。良い友人に恵まれたそうだね」
「はい。皆様お優しくて、それぞれの得意分野で学びがあるのです。もう会えるのが待ち遠しくて」
私は笑顔で答えました。
心許せる友は実に素晴らしいものです。以前、ダスティン様が気楽で楽しいと言われていたのもわかります。
「楽しそうで何よりだよ」
ダスティン様はそう微笑まれました。
なんということでしょう。私の喜びもダスティン様の喜びだと言ってくださったのです! 私は心が浮き立つのを押さえられません。
楽しい時間は早く過ぎ、お帰りの馬車をお見送りに行きました。
別れの挨拶をし、馬車の窓越しからもダスティン様は優しく笑いかけてくださいました。
そして走り出した馬車のカーテンを引く直前、ダスティン様はホッと小さなため息をついたのです。
どくん。私の胸は不安な音を立てました。
長い付き合いですもの。ダスティン様のあの表情を、私はよく知っております。
お説教の後。嫌いなものを飲み込んだ時。ため込んだ宿題や手紙の返信が終わった瞬間。ダスティン様はいつもあの表情で小さなため息をつくのです。
ああ、あなたにとって私と会うのは喜びでなく義務だったのですね。
遠ざかる馬車を見ながら、私の胸の奥はスッと冷えていきました。
せめて役に立つ妻にならなければ。
私はより社交に力を入れるようになりました。
幸い意見交換会のおかげで得た薬草の知識を基に、自領内で始めた薬草栽培も軌道に乗りました。他領で栽培を始めたい方へも相談に乗っております。化粧品改良のため五人で話し合ううちに、配合する薬草にもすっかり詳しくなりました。
気づけば、私は意見交換会の皆様とともに一目置かれる存在になっておりました。
そろそろ婚姻を結ぶ時期が近づいておりました。来年の今頃にはダスティン様も学院を卒業なさいます。そうなれば、今までのようには集まれません。これまでの試みも父や夫、兄、弟などに譲るのでしょう。この国ではまだ女性が表立って働くなど論外なのです。
これからの私は良き妻として、領主となるダスティン様を支えていくのでしょう。
望んでいたはずなのに、私は自然とふさぎがちになっていきました。
その状況を変えてくれたのは、やはり意見交換会の皆様だったのです。
「アイリス様、これをご覧になって」
フェリシア様に差し出された冊子は隣国の留学案内でした。
「薬草学を学びたい方を募集しておりますわよ」
「行かれるのでしたら、隣国には我が領の出張所がありましてよ。お力になれますわ」
「アイリス様、今が好機ですわ」
皆様は口々に勧められました。
「私にできると思いますか……?」
弱音を吐く私に皆様は言いました。
「何をおっしゃいますの?」
「ほぼアイリス様のための留学制度ではありませんか」
「薬草、本気でお好きでしょう?」
「本格的な薬草学を学びたくありませんの?」
私は皆様に優しく背中を押され、本心が溢れたのです。
「私、学びたい。留学したいですわぁ」
最後は涙声になった私を皆様は温かく受け止めてくれました。
それからは両親とダスティン様へ説得に説得を重ね、私は二年間の留学のために隣国へ渡りました。
隣国は、全く違う世界でした。
我が国では貴族の子息は学院で、令嬢は家庭教師で教育を受けます。しかし、この国では基準の学力さえ満たせば、男も女も平民も全て同じ場所で学べるのです。一つの海を隔てたらここまで違いがあるとは。私は驚かされっぱなしです。ここには興味深く、厳しく、広い世界がありました。
暮らしは大変ではありましたが、興味のあることを全力で学べるのは楽しゅうございます。あっという間に一年が過ぎていきました。
長期休暇で久しぶりに家に帰りました。家の者全員の出迎えがあり、両親は変わらず元気で、妹たちがお年頃の令嬢らしくなっているのには驚きました。
「アイリス。久しぶりだね」
「ダスティン様、ご無沙汰しております」
ダスティン様にもお会い出来ました。ダスティン様は学院を卒業後、父の元で仕事を教わっているのです。
「お義兄様、お姉様。行ってまいります。お二方、また後で私ともお話してくださいね」
上の妹ロージーに、私とダスティン様は笑顔で手を振りました。ダスティン様とロージーは乗馬好きで、気の合う二人なのです。ロージーはそのまま乗馬の稽古に出かけていきました。
そして、私はさっそくダスティン様に婚約解消を切り出したのです。
我が家のティールームは午後の光で心地良く、焼き菓子と私の好きな茶の香りがしておりました。
「私、楽しそうなあなたをお慕いしておりますの。あなたの楽しそうな顔をずっと見ていたいと思ったのです。一緒にいるうちにあなたの喜びは私の喜びとなりましたわ」
「だから、このまま結婚すればよいと思わないか?」
「いいえ。私はあなたの喜びを私の喜びにできますが、あなたは私の喜びをご自分の喜びにはできませんでしょう?」
ダスティン様は何も言わずに、私を見つめておられました。
「それに気づいてから、私はあなたの妻に相応しくあるため頑張りましたわ。あなたに愛されなくても大丈夫な、価値のある妻になりたかったのです。毎日、愛する人に愛されてないと思い知らされるなんて、付加価値でもなければみじめではありませんか」
「アイリスをそのように扱ったことはない」
「ええ、あなたには最初からずっとお優しくしていただきましたわ。ただ、私があなたをお慕いしていたから、家族のような親愛しかないことに気づいただけですの」
強く言い切るダスティン様に、淡々と返した私は紅茶で喉を潤しました。香りの高い茶葉が私の心を奮い立たせてくれます。
「私、留学をしてわかりましたの。学ぶって、本当に時間がかかりますのね。気が付いたら一年が経っておりました。そこで気が付きましたの。あなたのことを考える時間が、全くなくなっておりましたこと。ふふ。あなたも学院におられる間はそうでしたのね。お手紙の返事がないわけですわ」
薄情な自分を笑った私は、誤解されたダスティン様に眉を顰められました。
「責めているわけではなく、実感したんですのよ。今のあなたも父の仕事を覚えるのにお忙しいでしょう? そういう熱心なところを昔から尊敬しております」
留学先に手紙が届かないことも今の今まで忘れていた、というのは言わずにおきました。
「ですから、私的な部分で楽しいことを優先させるのでしょう。鹿狩りや、男同士の語らい、楽しいですわね? でも、そこに私は入っておりませんわ」
「留学前は、時間を作ってアイリスに会いに行っただろう?!」
「ええ、義務的でしたわね。私はあなたをお慕いしておりますのよ。あなたが私が思うほどの気持ちを向けていないなんて、透けて見えておりましたわ。ですから」
私はダスティン様に極上の笑みを向けました。
どうぞ、私への餞に、一瞬でもいい、私に見惚れてくださいませ。
そのダスティン様の表情は、私の初めて見るダスティン様でした。
「楽しそうなあなたをお慕いしている私のために、一生楽しそうなあなたで居ていただきたいの。私と婚約解消をして、妹のロージーと結婚してくださいませ。そうして、このブロック領を末永く盛り立てていただきたいわ。私、そのための助力を惜しみませんことよ」
その表情が見られたのなら、もう悔いはございません。私はすっきりとした気持ちでダスティン様と向き合いました。
「アイリスはこの先、どうするつもりだ」
「隣国はとても居心地がいいんですの。あちらで私の思うことができそうです」
「ブロック伯爵には話しているのか?」
「一緒に説得していただけないかしら?」
笑って首をかしげる私に、ダスティン様は呆れ顔で長いため息をついたのです。
さようなら、大切な人。
私は、楽しそうなあなたをお慕いしておりますの。多分、一生。
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