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デレたい幼馴染  作者: 憂鬱さん
3/3

ツンデレ幼馴染の思い

丹里視点で書きました。(少し長いかも)

丹里の内心まだ知りたくねーよ!この野郎!

という方は今話は飛ばしてください。

一応今話を読まなくても大丈夫……なはずです。









今日、学校に行ったら健斗が居なかった。

先生に聞いてみたら風邪をひいて休みだと言う。

幼馴染なんだから伝えてくれてもいいじゃない!と思うけど……最近、というよりも去年?一昨年?くらいから健斗と距離が空いていて最近では家に行くどころか喋ってすらいないのが現状だ。

小さい頃は一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり、いつも健斗が居たとすら思える。

最初の変化は健斗が中学に入学してからだったと思う。

──健斗!今日は家に遊びに行っても良い?

──いや……今日もちょっと……

──なんで!今週全然遊びに行ってないよ!

──ダメなもんはダメなんだよ!

中学に入学してから健斗と遊ぶ回数は確実にどんどん減っていたと思う。

それから更に距離は開いて最近では一緒に学校にも行かないし帰らない。会話すらしないし、私たちが幼馴染だと知っているクラスメイトが居るのかすら分からないくらいだ。

何回か健斗にどうして話してくれないのか聞いてみた。けれど毎回必ず──

──いや………別に……

と、はぐらかされていつの間にか健斗が居なくなっている。

最初は私が悪いのかと思って健斗にした今までの事も謝ったりしていた。けれどそれで関係が戻りはしなくて、どんどん距離が開いていった。

それが嫌になって健斗にも強く当たるようになってしまった気がする。

けれど本当は元みたいに気軽に遊べて仲良く話せるような関係になりたかったし、健斗と話すだけで、健斗が笑うのを見るだけで嬉しくなれた。


──だからだろうか?


「……………んぅ………」

あったかい……それと懐かしい匂いがする。

この匂いは……小さい頃、寝るときによく嗅いでいたような…………小さい頃?

「…………………んぇ?……………ぇ?」

え?え?なんで?なんで健斗と寝ているの私?

「…………え?健斗?な、なんで……」

「───────────」

健斗が何か言っている。けれど混乱と恥でいっぱいっぱいな私には届かない。

…………そういえば……

学校帰りに健斗のお見舞いに行ってみたら健斗が寝ていたんだ………

それで………なんだか久しぶりに一緒に寝たくなって………

「え?え?………うぁ…………あぁ…………」

恥ずかしい………高校生にもなって一緒に寝たいとか………でも………良い匂いだったし………なんか安心しきってたな………

──呆けていると健斗が目を開けて私を見た。

「……ぅ……」

うわ………やば………めっちゃ恥ずかしい………

「…………なんで俺の部屋にいるの?」

あぁ……聞かれちゃった……恥ずかしいけど答えるしか……

「ぉ…………………からぁ………」

「え?なに?聞こえなかったからもう一回言って」

んな………こっちはわざわざお見舞いに来てやったのに文句があるの!?……ていうか!幼馴染である私に連絡を真っ先に送らなかった健斗が明らかに悪いじゃない!なんなのよ!

「だから!お見舞いに来たからだって言ってるでしょうがぁ!」

「…………………え?…………うん?……はぁ?」

なんなのよ!そのアホみたいな反応!せっかく来てやってんだからありがとうの1つも言えない訳!?

「なんなのよ!せっかくきてやったのに!もう知らない!」

──私は部屋を出て一目散に階段を降り、家から飛び出た。途中で天乃に声をかけられたけど無視だ無視!イライラが止まらない今は会話できそうにない。

そうして隣の家──自分の家──に戻ってすぐに、私は部屋に籠った。

はぁ……また強く当たってしまった。本当に自分が嫌になる。

…………あ、カバン忘れた……でも今戻っても気まずいしなぁ………

等と少し冷静になった頭で考えていると──

Bbbbb、Bbbbb、Bbbbb

とブラザーのポケットからバイブ音が聞こえてきた。

……スマホはちゃんと持ってたか……と考えながらスマホを見てみると天乃からだった。


天乃───明日兄ちゃんが丹里のカバン

持ってくから一緒に学校行き

なよ~


なんであいつと行かなくちゃ───丹里

ならないのよ?


天乃───良いじゃん!久しぶりに健斗

と一緒だよ~?


まぁ別に宿題とかも無いし、───丹里

あいつにカバン持たせられる

し行ってあげるわ


天乃───もう~素直じゃないんだから

~とりあえず兄ちゃんには明

日一緒に行くよう言うね~


……やった……健斗と一緒に学校に行ける……中学からもうずっと一緒に行ってなかったのに…………

やった…………天乃ありがとう…………


───この後丹里は嬉しすぎて寝るまでテンション

MAXだったとか

あまり間を空けずに3話投稿できましたが時間に余裕がないのでぼちぼち投稿していきたいと思います。

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