21話 エリカファンクラブ
「おい、そこのひまわり!」
ギルドの席で、ルルナを待っていると、いかつい感じの男が、話をかけてきた。
モヒカン頭に肩パッド、サングラス、どこか世紀末な感じを漂わせる男だ。
「エリカさんと食事に行ったそうだな?」
まあ、結局、二人きりで、食事は、できなかったが
「まあ、行きましたけど」
「殺す!」
モヒカンの男は、急に殴りかかってきた。
魔物の攻撃を避けているからか、避けることが、普通にできた。
「てめえ、避けるんじゃねえ」
なるほどな、こいつ、ルカと同じく、エリカさんに恋をするものか。
ならば、容赦は、しない!
「やめないか!」
「会長!」
モヒカンを止めたのは、丸眼鏡をつけた黒の学ランを着た男だった。
「会長?」
「ひまわり君、すまなかったね」
「あなたは?」
「私は、エリカさんファンクラブの会長をしているものだ」
「エリカさんのファンクラブだと!?」
そんなのあったのか。
いや、エリカさんの美しさなら、あって当然なのか。
「どうかね? ひまわり君もファンクラブに入ってみないかね?」
「会長! しかし、こいつは、エリカさんに近づきすぎていて!」
「エリカさんが、食事をするのを許したのだ、エリカさんの決定を決める権利など、我々には、ない!」
「そうだが……」
会長は、まともなのかもしれないな。
だが、ファンクラブは、嫌だ。
「どうかね? 我々、エリカさんのファンクラブ会員に入らないか?
「君たちみたな、ファンで、満足している人間と、一緒にしないでもらいたい」
「ほぉ」
「なんだと、このひまわり頭」
「俺は、エリカさんと恋人になりたいんだ!」
そうだ! 俺は、もっとエリカさんとイチャイチャしたいのだ!
「会員に入ったら、エリカさんの水着写真をつけよう」
「入会させてください会長!」
ファンクラブでも、恋人になれる可能性は、あるはずだ。
「よし、なら、今日から、君は、ファンクラブメンバーの仲間の ひまわりだ」
「わかりました! 会長」
「私は、会長と呼んでくれればいい、こっちは モヒカンだ」
「ふん、俺はてめえのこと、まだ、会員とは、認めてねえぞ」
喧嘩腰の、世紀末野郎だな。
「それで、エリカさん、ファンクラブというのは、どういった活動をするのです?」
「エリカさんから、頼まれごと全般だ」
「なるほど」
今の俺と、そう変わらないな。
「あとは、会員通しで、エリカさんの魅力について、語ったりする」
「ふむ……他には?」
「以上だ」
別に、入らなくても、よかったような気が、してきた。
「ああ、エリカさんのグッズも買うことが、できるぞ」
「エリカさんグッズ!?」
「エリカさんのブロマイド、ポスターなどなど、いろいろだ」
会長は、そう言って、カタログを出してくれた。
「おお!」
だが、全部どれも1万超えてるから、金いるな
「結構の値段しますね」
「収益の9割は、エリカさんに送り、残りは、会費として、使っている」
「これとこれとこれをください」
「まいど」
ふぅ、全財産使ってしまった。
だが、エリカさんグッズで、幸せだ。
「エリカさんの水着写真も袋に入れておいた、価値のあるものだから、盗まれないように気をつけたまえ」
「はい、ありがとうございます」
さて、明日から、飯どうしよう……




