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英雄譚  作者: 豊次郎
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ネクロマンサー

【それでじゃ、まずは、ネクロマンサーに会いに行くから】


ネクロマンサー(死霊使い)今回の王都を見に行くのと関係があるのだろうか?

死霊使い・・・直ぐに転生してしまうおれには縁遠い存在だと思うが・・・


【ネクロマンサーに人化の薬を分けてもらう。私たちが人化をしている場合、魔力を消費している。王都の検問で魔力反応に引っかかって魔物だとバレてしまう。当初、それで痛い目に合ってな。】


【そうなの、魔法使いに追い掛けられて何とか逃げ切れたけど・・・ねね様の尻尾が火の魔法で焦げてしまって大変だったの】

シロはおれの毛糸の下着を縫いながら喋る。


【シロ・・・それは、お前さんが逃げ遅れたから庇って出来た傷だろう・・・その時は、ねね様。ねね様と泣き喚いていたのに・・・えらい代わりようだね。】


シロは舌を出して笑う。


なるほど、其れなりに検問が厳しいわけか・・・

おれは先ほどで出来たばかりの毛糸のパンツをシロに履かせてもらう。温かくて気持ちがいい・・・


【うん。なかなかの出来だよ。ねね様。後、替えを3着ほど作れるよ。】

【そうか、それじゃ、道中の食料と水を確保しにいく。4時間後に出発しよう。】


〖4時間後〗

【おや、ムクロ起きたかい。今から出発だよ。】

そこには、人化したねねとシロがいた。

ねねは灰色のリュックサックを背負い。シロはおれを背負う背負子の準備をしていた。


ねねの服装は藍色のワンピース。腰のあたりを紐で縛った昔ながらの遊牧民の服装でシロは其れの色違いだ。


【ここから、30時間ほど移動したところにネクロマンサーがいる。途中、休憩を入れるからシロ。しっかり付いてきてね。】


シロは背負子に俺を詰めて頷く。


いざ、出発すると、普通に山道を歩いている。少し拍子抜けしてしまった。

いつもの通り、とんでもないスピートで山々を越えて行くかと思いきや・・・歩いて進むとは


【ムクロ。少し驚いたかい?】

ねねが訊ねる。


ああ、正直、いつものトンデモスピードで移動するかと思っていたら普通に歩くんだな


【ああ、シロの方が人化に慣れていなくてね。偶に尻尾を出す。慣れるまでの修行だ。】


そうか…偶にシロのお尻の方でパタパタと音がしたり、耳が生えるのはその所為か・・・

シロ、シロ・・・そろそろオシメを変える時間だ!

はやくしろ。お尻がカブレる。おいシロ。

おれはシロに話しかかる。


【うるさい!】

シロは魔力を使い過ぎで疲れ気味で怒り気味だ。


【そうだね。そろそろ休憩だ。シロ。アソコの川岸で食事しよう。でも、姿はそのままだ。】

【はい。ねね様】

とシロはフーとため息を漏らす。


ねねはその場で枯れ木と枯葉を集めて火を起こし、川にいる魚を20匹程度、素手で仕留める。

仕留めた魚を枝にさし、焚火にかざす。この間、10分・・・・凄い神業だ。


おれはそれを横目に見ながら、シロにお尻を拭かれる。

だいぶ汚れてたみたいで気持ちが悪い。


【うぁぁ凄い臭い・・・】

おれは襟首を掴まれて川にお尻を付けられザブザブと洗われる。


【ムクロて、恥ずかしいとか思わないの?平然と念で喋ってるけど・・・頭は成人。体は赤子で若い子にお尻を洗われているんだよ?】


体は赤子だろ?初めは何も着ていなかったしな

それに、お前たちは狐で、しかも、おれはお前たちのペットだろ?


【なるほど・・・ やっぱりムクロは異質だよ。】

そういいながら、シロはジャブジャブと水をかける。


【おいシロ。魚が焼けたよ。】

【はい。ねね様。】


俺達は、焚火に移動する。(もちろん、俺の食事はヤギの乳だが・・・)


〖30時間後〗

ネクロマンサーの住居?家?に到着する。

そこは、墓の中だった。


ねねが墓石を動かすと下の階段があり、そこから下るのだが・・・長い長い・・・・長い階段だ。

長い階段を下ると今度は、横穴になり、そこを2時間ほど歩く。

今度は、上に向かう階段をひたすら上る。上る・・・・上ると地上に出る。


と、一軒のログハウスがある。周りは木で覆われ、出入り口がない。

出入り口はこの穴からののみとなる。


【やはり、入り口から無駄に長いな・・・】

ねねが喋ると、後ろから声がする。


【私の存在自体が異端だからね。敵が多い・・・久しぶりだね狐。】


こいつが、ネクロマンサーか・・・黒いローブに仮面。怪しさ満載だな。


【フフッお前の存在も怪しさ満載だ。赤子。とシロか・・・大きくなったな。】


満面の笑みを浮かべてシロは答える。

【ネクさんもお元気そうで。この赤子はムクロと言って私達のペット?なの。可愛くはないけど・・・】


【そうか、ムクロというのか。解体して精神と肉体の構造を見てみたいものだな・・・】

【フフフ・・・そうだろう。でも、ダメだ。こいつは、まだまだ利用価値がある。】


構造を見るのに解体する理由が分からないが、ネクというネクロマンサーもねねも、やはり油断はならない。けれど、赤子である、おれに逃げるという選択肢はない。












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