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ろくでなし  作者: 藤本諄子
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第八章

第八章

愛子は、車を走らせて家に戻ってきた。

「ここです。」

と言って、健太と美栄子を中へ入らせた。

「入ってください。」

中は、きちんと整っているとはとても思えなかった。

「ああ、呉服屋さんだったんですか。」

「ええ。まあそういうことですが、商売は火の車です。」

美栄子は、愛子を疑わしそうに見た。

「あら、呉服屋さんは、結構いい商売じゃありませんの?」

「よく言われます。でも、うちはリサイクルなので、もうかる商売じゃありません。だから、お願いしたいんですが。」

「お願いって何が?」

美栄子は面食らった顔をする。

「あなた、商売を手伝えとでも?それはいけないことですよ。自分で始めたんだから、責任は自身でとらなければなりません。」

「ええ、それは私でもわかりますよ。でも、そういうんだったら、やり方を教えてくれたっていいじゃありませんか。あなた、そうやって偉ぶっているけど、他の人のことなど何も考えてないでしょう。誰のおかげで、食べていけるか、もう少し考えたらどうですか?」

その時、健太が部屋の中へ目を向ける。

「どうしたの?」

美栄子が聞くと、声の出ない健太は、まっすぐ居間のほうを見て、次に何か訴えたそうに、美栄子のほうを向いた。愛子は何も言わなかった。その時同時にどしんという音がした。健太は、放置しておけなかったのだろうか、店の部分から台所へ行って、迷いもなくふすまを開けてしまった。そこには布団が敷いてあって、尋一が寝ていたが、その配置がどうもおかしい。きっと立とうとしたができず、倒れこんでしまったのだろう。その苦しそうな顔を見て、美栄子は思わず、彼のもとへ駆け寄った。

「だ、大丈夫ですか?」

尋一は、美栄子のほうを向いたが、何も返さなかった。

「私の夫です。」

愛子は、ぼそっと言った。

「もうこうなったら、私がどれだけ苦労しているかわかりますよね。私、それでも自分勝手な妻ですか?」

その言い回しは何か印象に残った。

「介護殺人って言葉もありますが、普通の人なら、ここまでひどくなれば、夫を殺害することもあるかもしれないですよね。でも私は夫にはいつまでも生きていてもらいたいんです。

だから、こうして家に置いている。それでも私はダメな人間なんですかね?」

美栄子も、健太も黙っている。

「確かに私は、少しばかり強引だったかもしれませんが、健太さんのことを放置しておけなかったのは、うちの夫も口をきけないで、こういう状態だからです!」

「お辛かったでしょうね。」

美栄子はそういった。

「だからこそ、他人に対してそういうものが見えてしまったのかもしれませんね。それは、ありえるのかもしれません。」

「だからお願いです。私が、もう、疲れ切ってしまわないために、お手伝いしてくれませんか?」

核心を言った。通るか通らないかわからないが、自信の目論見は口にしたことになる。

「私は、介護の経験が、、、。」

美栄子が言いかけたが、

「なくてもいいです。必要な時だけ手伝ってくれれば。それだけなんですよ。」

今度は泣き顔をして見せた。

「この人が、逝ってしまうのをなるべく早く遅らせたい思いもありますから。だって、私の最愛の人でもあるわけですから。」

「そうですよね。結婚して何年たつのです?」

「まだ、三年もたってないんですよ。」

ここだけは真実であった。

「そう、まだ新婚気分が抜けきらないうちにね。」

「ええ。みんなにも結婚を反対されて、やっとのことでたどり着けたのに、私だけ残して先に逝くには、まだまだ早すぎます。」

「年はいくつなの?」

「39歳。」

「まだまだ働き盛りのころにこんな重い病気になるとはね。お話聞くわ。本人の前で話すのもかわいそうだから、場所を変えましょう。」

愛子と美栄子は、居間へ歩いて行った。健太だけが残った。健太は、ようやく平常呼吸を取り戻した尋一をじっと見つめた。

「君は、」

尋一も健太の目をまじまじと見つめた。健太は、どう反応したらいいのかわからず、声の出ない口をパクパクさせていると、

「気にしないでいいよ。もうわかってるから。すべては自分が悪い。本当に自分が悪い。こうするしか、愛子を豊かにはしてやれない。」

どうするのか、健太にも答えが予測できた。健太はメモを取り出して何か書き、尋一の隣に正座して、それを静かに差し出した。

「警察なんていらないよ。警察の調書に答えを出せる体じゃないもの。それより、もうここで静かに逝きたいんだ。」

健太はまた何か書いた。

「悔しいとか、憎らしいとか思わないよ。だって、こうなるんだってわかってたもの。小さいときから、そうだったもの。」

さらに健太は書き続ける。

「世の中には、そういう立場にしかなれない人もいるんだよ。僕は、店をやりたいとは思っていたが、まさか実現できるとは思っていなかったから、ほんの短い間でも、店をやることができて、幸せだよ。」

健太は少し意外そうに彼を見た。尋一はさらに続ける。

「僕の母親の話では、生まれた時に三十まで持つことはきっとないといわれた。生まれた時に単心室症といわれてね。君は知らないかもしれないね。読んで字のごとく、心臓の心室というものが、普通は二つあるけれど、僕には一つしかないという奇形で、それのせいですごく大事にされたけれど、生きた心地はしなかったね。」

健太は、もう一度、紙に書いた。

「生きた心地がしなかったって、どうしてなんでしょうか。それだけ大事にされてきたのなら、生きててよかったと感じることはたくさんあったのでは?」

これを見た尋一は、一瞬苦笑いした。

「そんなことは全くないよ。そのせいで、みんなから嫉妬されて、いじめにあうし、体のつらさは避けることはできないし。そのおかげで、だれか困っている人を見ると、ついつい手を出してしまう人間になったけれど、それだって今は、必要ない時代だもの。だから、僕はいらない人間なんだよ。だんだん、手を出す人間はただのおせっかいになって、煙たがれていく。でも、生きていく苦労だけは、なぜか浮きぼりになってくる。そういう社会に変わってきているからね。早く誰かが気が付いてくれればいいんだけどね。でも、ここには、そういう人物はいないよね。サミアドに頼るわけにもいかないしね。だから、もう、捨てていくしか生き残るすべはないのかもしれないね。だんだん自分が生きるだけで精いっぱいの時代に変わってきてるのかもしれない。だから、それが来る前に、この世とさようならをしたいんだ。」

健太の筆談が止まってしまった。彼の目にも涙が浮かんだ。一生懸命声に出して語ろうとしているが、どうしてもしゃべることができないのだった。

「いいんだよ、ゆっくり直していけば。君はまだ若いんだし。自分を大事にしな。もし、自分が壊れてしまいそうになるほど、つらい出来事に直面した場合は、逃げてしまってもかまわないし、素直に助けを求めなさい。そうすることによって、自分のつらさしか感じられない人間たちに、鉄槌を打てる。大丈夫だから。もし、人間が、自分のことしか考えられない種族になったら、もうこの世はおしまいだ。そうならないようにするのが弱い人なんじゃないかと僕は思っているから。」

健太は、涙をこぼし、両手で顔を覆って泣き出した。

一方、喫茶店では、二人の女性が、お茶を飲みながらソファーに座って話している。

「私、ずっと一人だった。それを食い止めてくれたのは尋一さんだった。」

愛子は、お茶を一杯飲んで、身の上話を始めた。美栄子は興味深そうにそれを聞いた。もともとヒーラーという職業上、聞くことはお手のものだから、愛子は、堰を切ったように一気に話し始めた。

「私、幼いころから学校でいじめられていたんです。理由は運動がどうしてもできなかったから。きっかけは運動会で転んでしまって、バトンパスができなかったからでした。それから私は、ことある如くに同級生からいじめられました。殴るとかけるとかそういうことじゃないんですが、机に落書きをさせるとか、カバンを川に放り投げられるとか、、、。私、そんな世界には行きたくないから、学校に行くのをやめました。高校で。もう高校なんて行きたくない。それに、社会にも出たくありません。どうせ、いじめられるなら、いたって楽しくもないし、つまらないだけですもの。だから、学校へ行くのも嫌だし、社会に行くのも嫌。

食べ物は誰かが作ってくれればそれでいいんです。それに、私は被害者なんですから、引きこもる権利はあっていいはずでしょ。それに反発するのだって生きるためなら必要なんだと思うんですよ。だって、学校っていうところは密室ですし、私たちでは、何も変えることのできない世界ですからね。それにここでは、学校で成功しなければ、何も得られない世界でしょ。それなら、先におさらばしたほうがいいですよ。もし私が生きていくのなら、こういう定義を覆してくれるような人と出会うこと。尋一さんは、そういう人でした。」

美栄子は、相槌を打ちながら聞いていたが、この発言で愛子にも問題があるなと感じていた。

そのうち、店のドアが開く音がした。

「今日は、また買いたいものがあって買いにきました。」

尋一は立ち上がろうとしたが、今の彼にはそうすることはほぼ不可能だった。ふたたびうめき声をあげて、布団に倒れこんでしまった。それを聞きつけて誰かが入ってくる音がする。健太が困った顔をしてふすまのほうを向くより早く、亜希子はふすまを開けてしまっていた。

「店長さん、大丈夫ですか!」

尋一は、胸を押さえながら苦しんでいる。健太は、色っぽい顔をした亜希子に一瞬ひるんでしまった。

「誰よあんた。」

亜希子は、健太に詰め寄った。健太は、答えを出そうとしたが、声が出ない。

「だから、誰なのか聞いているの!」

健太はメモ用紙を落としてしまう。拾おうとかがむと、亜希子はそれを奪った。

「まあ、そうやって、逃げる気?私を馬鹿にしてる?」

「亜希子さ、、、。」

尋一は説明したそうだったが、亜希子は、別のものを確信したようで、

「店長さん、だまされてはなりませんよ。こういう男は変に気取って金を巻き上げてきますから。私、和美さんに聞いたんです。失声症の男が、俺の出した治療費を全部盗ったと。だから私が、こうして退治してあげるんじゃないですか!」

健太は治療費という言葉を聞いて、思わず口を開けてしまった。

「知らないの!じゃあ教えてあげる。あれは、店長の一番の親友である、木内和美さんが、彼の治療費として渡していったお金なのよ!それを平気で奪い取っておきながら、こうしてのこのこ入ってくるなんて、私は許さないわ!」

亜希子はこれ以上考えられない声で怒りを表した。健太は、土下座する姿勢を示した。

「ダメ!いくら謝っても、あなたはいけないことをしたのよ!」

亜希子は思わず彼の頭を踏みつけようとしたが、尋一に足首をつかまれて、畳に尻もちをついた。

「店長さんどうして止めるんです!私は、店長さんのことを思ってやってるんですよ。こんな、ダメなと男をかばってどうするんですか。ある意味一種の詐欺をしでかしたんですよ。この男は!」

尋一は、まだ呼吸も不安定であったが、

「違うんです。」

の一言だけいった。

「だって私は、店長さんに亡くなってほしくないんです!まだまだ着物のことを教えてもらいたいし、それ以外のことだって、親切に教えてくれたじゃないですか!それを言うのがなんでいけないことなんですか!」

健太がもう一度土下座する姿勢をした。亜希子はその表情を見て、

「必ず、貸したお金は返してくださいね!店長さんが、逝った後では遅すぎますからね!」

と、吐き捨てるように言った。

「亜希子さん、もうやめて、、、。」

尋一は苦しそうにそういうのがやっとだ。

「店長さんも人が良すぎです。敵をかばうなんて、私には信じられません。私、店長さんのことを、こんなに好きなのに、どうして伝わらないのだろう。」

亜希子は、もうやりきれない、という気持ちを表情で表した。

「亜希子さん、今日のところは帰ってください。」

尋一はそういった。

「わかりました、、、。」

がっくりと肩を下して、亜希子は店舗部分を通って外へ出て行った。健太が目にいっぱい涙をためて、改めて尋一に土下座する。尋一は起き上がることもできず、ただ、いいんだよ、

と言い続けるしかなかった。

「早く帰りな。でないと、愛子たちも戻ってきて、完全にさらし者にされてしまうぞ。」

健太はその言葉にはっとしたようで、急いでたちあがり、店を去っていった。

数分後、愛子たちが戻ってきた。その顔は晴れやかな顔だった。

「ただいま。あら、健太さんは?」

尋一は布団に寝たまま、答えなかった。

「教えてよ。あら、馬鹿に顔色悪いわね、どうかした?」

「いや、ただ、用事があると言って帰っていった。」

尋一はそれだけ答えた。

「そう、あなたよかったわね。この、佐藤美栄子先生が、あなたの世話を手伝ってくれるって。これでもう、楽になれるわよ。」

「よろしくお願いします。」

美栄子は一礼したが、尋一は見ようともしなかった。

「あなた、お礼ぐらいしたら?」

尋一は黙ったままだった。

「いいわ、今日は今から夕飯作るから、先生、手伝ってください。」

「わかりました。」

二人の女は、そう言って、台所に行ってしまった。美栄子は介護の経験はないと言っていたが、大変な家事上手で、料理も掃除も洗濯も愛子より素晴らしく早くできたので、愛子は大いに喜んでいた。汚いと思われる排泄の世話でさえも、美栄子はこなした。こうして、生活がだいぶ楽になってきたので、愛子は再び落ち着きを取り戻した。しかし、それ以来健太とは連絡が取れなくなってしまった。また、和美も、仕事が忙しいのかなかなか現れなかった。

 一方、亜希子は、久しぶりに実家に帰っていた。それは娼婦の足を洗うためではなく、別の目的があった。それを完遂するために亜希子はいやいやながらも実家に戻ったのである。彼女は、娼婦であることを快く思っていない両親から、あまり歓迎はされなかったが、そんなことは平気だった。むしろ両親が、家出をした時と変わらない自室を残してくれたから、感謝の言葉を口にしたくらいだ。それを見て両親は一瞬ぽかんとしていた。

 実は亜希子は、娼婦になるまえに中退した大学で、放送部に所属していた。部活で自主映画を製作するという課題が出たことがあって、亜希子はCGでキャラクターを作ることを任されていたのである。幸いその道具は処分されておらず、彼女の自室に置かれていた。まるで主人の帰りを待つ犬のように。亜希子は、それらの道具を丁寧にほこりを払い、電源を入れて、動かし始め、何かを作り始めた。もう何年もたっているから、忘れてしまったかのように思われたが、亜希子はすいすいそれを動かし、鼻歌を歌いながら、作業を進めていった。

 美栄子が看病人としてやってきてくれたにも拘わらず、尋一の病状は一層深刻になり、わずかばかりの所作であっても、胸痛を感じるようになってしまった。こうなると、和美も、仕事を切り上げて見舞いに来てくれるようになった。

「今日は大丈夫か?」

和美は尋一の枕元に座った。尋一は応えない。

「だいぶ涼しくなって来たぜ。もうすぐ秋になるから、お前も楽になるよ。」

確かにあつかった。一日中エアコンをかけていなければたまらないほどであった。

「涼しくなったら、また立てるようになるさ。大丈夫だよ。」

和美はわざと明るく言うが、尋一は、焦点の定まらない目で天井を見つめ、こうつぶやくのであった。

「もう一回、店をやれたらな。」

「大丈夫だよ。きっとやれるようになるさ。」

「でも和美、もう、僕、ダメじゃないかな。そんな気がする。」

和美は一瞬ぞっとしたが、尋一はさらに続ける。

「もし、そうなったら愛子さんに今まで迷惑かけてごめんと言ってくれ。そして、誰か健康で経済力のある人を見つけて、幸せになってくれと言ってくれ。」

「何を言ってるんだお前。そんな弱気になっちゃだめだ。それよりも絶対に治すぞって気持ちを持たなくちゃ。そうして、また店にたって、着物をほしがってるたくさんの若い人に着物をとどけてやるんじゃないか。」

「いや、、、もう、これでは無理だ。」

「尋一、、、。」

和美は、何か彼の中で変化が起きているのだということを感じ取った。

「だけど、あきらめるのはまだ早いぞ。まだお前は39なんだし、40も行ってないやつに、もう死ぬことを口にする資格はない。そんな言葉はを、口にするのはまだ早すぎる。そうじゃなくて、よくなったらこうしたいとか、もっと前むきなことを考えろ。あの優しいおばさんだって、一生懸命お前の世話をしてくれるじゃないか。それは、お前に生きていてほしいから、そうするんじゃないか。」

実は、和美には、美栄子のことはしっかりと伝えていなかった。愛子も、単に福祉事務所と相談して雇った女中だと説明していたし、尋一も、正確な事情を伝えられる気力が残っていなかったのである。だから、和美は愛子の説明を信じてしまっていた。

「そうかもしれないな。」

尋一は、天井を見つめながらいった。

「はい、ご飯ができましたよ。今日はちょっと味をつけてみましたよ。たまには、白いおかゆばかりではなく、こういうものも食べたらどうです?一応、全粥にしてみましたが、もう少し硬いほうがお好みなら。次はそうしますので。」

美栄子が小さな鍋をもって入ってきた。手早く枕にビニールを敷き、

「さあどうぞ。」

と、スプーンをかいがいしく彼の口にもっていった。

「うまそうな粥だな。俺も食べたいよ。」

「和美さんはそれよりも作ってくれる、お嫁さんを見つけたほうが先ね。」

「ああ、言われてしまった。」

和美は頭をかいた。尋一は、おかゆをおいしそうに食べている。

「うん。食べれるようなら大丈夫。じゃあ、俺、仕事があるんで、ひとまず帰るわ。」

「また来てね。」

和美は、二人に見送られながら、そっと家を出ていった。






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