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夕日の景色

作者: 竹目 樹本

遥か遠くに沈む夕日が、真っ赤に滲んでいた。


眩い程に世界を照らしていた日差しが、今は何処か優しい。


太陽の優しさが透き通った空にも伝播して、穏やかで長閑な色彩が芽生える。


それは仄かに揺らぐ橙色の光と、涼やかで心地良い爽風。


やがて昼と夜分かつ不思議な境界が、天地全てを包み思わず心奪われた。


時がとてもゆっくり流れて、そっと伸びる夕暮れの影が美しい。


まるで瞼を閉じるように日が落ち、残り香のような淋しさが後を引く。


この儚くも好きな瞬間を噛み締めながら、夜の帳を静かに受け入れる。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 竹目さんらしい繊細かつ清律な夕陽の描写に 美しいと溜め息ものでした。 秋の優しい陽射しと澄んだ空気の中にゆっくりと沈む 情景が在り在りと浮かびました。 昼と夜分かつ不思議な境界が、天地全…
[良い点] 昼の間に眩く地上を照らしていた太陽は、遥か彼方の夕日となるとき、優しい色に変わって。 その優しさが透き通った空にも伝播していく様子が、心にも優しさを届けてくれるようで印象的です。 そし…
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