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世界の意思にさようなら  作者: ラゲク
第四章 殺人事件
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第27話 もうちょっと♡

 目が覚めると、興奮しているアオバサユリとその介護をしている助手がいた。……いつの間にか裸になっていた。この女が持っている使ったばかりのメスで、自分の身にいったい何があったのか すぐに理解が追いついた。


「で、どうだったんですか? ぼくの身体の中は!」


ぼくは少し怒りを込めた口調で問いかけた。怒りの問いに、この女は怯むことなく顔を赤らめながら、オタクが自分の好きなことを説明する時特有の、口調が早くなる現象が発動し、マシンガントークでバンバン知ったことを話してきた。


 もう、体中穴だらけだ……助手君にも流れ弾がきてる。



 小一時間 頭のおかしい女の話は続いた……

もうこのジャンクフードで、お腹いっぱいだ。

「結局のところ 特に何もわからなかったと……」

「そんなことないわ あなたの再生能力の凄さはよーく分かったし! でも、からだの隅々まで調べられなかったの  だからもう少しだけ……♡」

「もちろん断る!」

この女、懲りずにまだ続ける気だ。


 気持ち的には夜になり、仕事が終わって帰宅する時間帯 だがしかし、日本はまだお昼過ぎ! 昼食を食べる気にもはなれず、トボトボ歩いて戦闘係の部署へと向かった。


 「お疲れ様でした。トガ君……大丈夫?」

キラさんが僕の顔を見て、心配して声をかけてきた。

それほど今の僕は死んだ魚の様な顔をしてるんだろう……見なくてもわかる。

「私ちょっと話して来ます!」

突然ミナさんが怒りをこみ上げた感情で、研究所に向かおうとした。

「おいおいおい、ユズキさん! 問題起こさないで! この部署解体されちゃう……」

「でも、キラさん トガさんがモルモットにされて悔しくないんですか?」

「……まあ、あの人と一緒に居たら仕方ない」

「そ、そんなのでいいんですか ユミさんも!」

「わたしはアイツと関わるのはパス」

「んも~、わかりました 私一人でカチコミに行きます」

そう言い放ち、ミナさんは研究所へとカチコミに向かった。

「ちょっと、仕事は? あーもう 支部長に怒られる……」

「キラさん……大丈夫ですか?」

「だいじょばない、トガ君 悪いけどユズキ君の仕事やってくれる? 私もやるからさ」


 夜が仕事の終りを告げるはずだが、仕事が増えてしまって今夜は残業だ。

「まあ、こういうこともある。しっかし、ユズキ君は遅いね。何かされているのは確かだろう……」

「あああ、ミナちゃん大丈夫かなぁ……」

「そ、そんなに気になるなら迎えに行ったら?」

僕はさっきから 気になってそわそわしているハイノメに、他力本願でそう言った。

「で、でもなぁ~」

そう言って チラッ チラッ と、キラさんに目線をやる……

彼女もまた他力本願なのだ!


 さらに時間が過ぎ、いつの間にか仕事も終わっていた。

後はミナさんが帰ってくるのを待つだけ……

やることがなくなった僕とハイノメは、キラさんをジーと見つめていた。

「……わかりました。私が見に行きましょう」

キラさんが覚悟を決めた瞬間、キィィィと扉が開いた。そこに現れたのは絶望した表情のミナさん……その顔には光がない。ミナさんは、安心したのか急に涙を流し、ハイノメに抱き着いた。

「うあああん、犯されたぁぁぁ~~」

「良かった。無事だったんですね」

「いや、無事ではないよね この状況」

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