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第25話 研究施設
普段なら朝の通勤ラッシュがスタートして忙しい時間帯、もうかなり昔の事のように思えてくる……。それだけ この状況に慣れてきたのだろう……
「ねえねえ、トガ君トガ君! ちょっといいかなぁ!」
この朝っぱらからうるさい人は、アオバサユリ 日本支部能力者研究の第一人者なのだが……
「君! たしか再生能力以外、特に何も持ってないはずよね! どうやってサメのゼノを倒したの? 教えて! 教えて! お願い~~!」
しんどい……
カラスマ君はこんな人と仕事していると思うと、涙が出ますよ。
「た、化け物の体内から、食い破って倒しました……」
「く、食い破った? あの分厚い肉を?」
「ええ、気付いたら倒していたんです。僕自身、あまり覚えてないんです。多分、無我夢中で攻撃してたんだと思います。」
「なるほど、なるほど、火事場の馬鹿力ってやつかしら? 益々、興味が湧いてきたわ! もしかしたら、あなたの能力再生能力だけじゃないのかもしれない! ねぇ、この後時間ない?」
「今、職場に向かっているんですが……」
グイグイくる彼女のお誘いを一刀両断して、ぼくは仕事部屋へ向かった。
大人しくしていれば、美人な人なのに。
まさか女性から誘われるとは……
ぼくは少し興奮してた自分に敗北感を感じた。




