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世界の意思にさようなら  作者: ラゲク
第四章 殺人事件
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第25話 研究施設

 普段なら朝の通勤ラッシュがスタートして忙しい時間帯、もうかなり昔の事のように思えてくる……。それだけ この状況に慣れてきたのだろう……

「ねえねえ、トガ君トガ君! ちょっといいかなぁ!」

この朝っぱらからうるさい人は、アオバサユリ 日本支部能力者研究の第一人者なのだが……

「君! たしか再生能力以外、特に何も持ってないはずよね! どうやってサメのゼノを倒したの? 教えて! 教えて! お願い~~!」


 しんどい……


カラスマ君はこんな人と仕事していると思うと、涙が出ますよ。

「た、化け物の体内から、食い破って倒しました……」

「く、食い破った? あの分厚い肉を?」

「ええ、気付いたら倒していたんです。僕自身、あまり覚えてないんです。多分、無我夢中で攻撃してたんだと思います。」

「なるほど、なるほど、火事場の馬鹿力ってやつかしら? 益々、興味が湧いてきたわ! もしかしたら、あなたの能力再生能力だけじゃないのかもしれない! ねぇ、この後時間ない?」

「今、職場に向かっているんですが……」

グイグイくる彼女のお誘いを一刀両断して、ぼくは仕事部屋へ向かった。

大人しくしていれば、美人な人なのに。


 まさか女性から誘われるとは…… 


ぼくは少し興奮してた自分に敗北感を感じた。

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