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アクションRPGの騎士に転移した俺は、敵の悪役神官に転移した幼なじみと、聖女を取り合う! 世界の明暗なんか知るか!  作者: 椎名 富比路


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3/6

ハメ技で攻略

「いくよ、ジュライ!」


「OKだ。任せろ!」


 レンはイフリートの怪力で、自分ごとリッチとともに跳躍する。リッチの足をホールドして、パイルドライバーの体勢に。自身の周囲に、ファイアーストームを展開した。


「ファイアーストーム・ドライバー!」


 炎の竜巻で加速し、地面へと突撃してくる。


「聖剣でフィニッシュだ!」


 落ちてくるリッチに、俺は聖剣を突き刺す。


 聖剣が光の柱を放ち、リッチの脳天を貫いた。


「バカな、アンデッドの頂点たるこのワシが!」


 技による落下のダメージと、魔法技の威力により、たった数発で一面のボスが消滅する。


 大幅にレベルアップをして、オレたちはステータスポイントを割り振った。


「おーし二面行くぞ」


 面クリア時に立ち寄れるショップで、レンが火炎瓶を大量に買い込む。


「OK。次もハメ技で」


 オレも、ハンマーを大量に購入した。


「わかってる」


 そう。さっきの技は「ハメ」だ。


 このゲームで魔法を発動すると、敵が硬直する。相手をつかんだままで魔法を発動すると、硬直した状態を維持できるのだ。


 オレたちは、この仕様を活用したのである。


 二面ボスは、キマイラだ。

 火炎瓶とハンマーを投げあって、キマイラを撃退した。


 さっきの『火炎瓶とハンマーハメ』は、このゲームでも有名なバグ技だ。


 敵は火炎瓶やハンマーを食らうと、一瞬硬直する。その硬直時にさらに追撃をすると、もう身動きが取れない。この仕様を使って、相手に何もさせず倒す。


 三面のボスは、ワイバーンだ。ある程度ダメージが入ると、空を飛んで逃げていき、安全圏から攻撃をしてくる。実に厄介な敵だ。


 しかし、対策はある。

 オレは、ワイバーンが壊した家から角材をゲットした。角材を、ワイバーンの腹へ投げつける。


「天空烈波斬!」


 剣を下からすくい上げて、アッパーの感覚でワイバーンを打ち上げた。


「んんん、なっ!」


 レンが空中でワイバーンをとらえ、空気投げを展開する。


「ダメ押しの角材! からの、天空烈波斬!」


 これも、ハメの一つだ。角材でダメージを与えて硬直させ、大技を叩き込む。

 相手が空中に浮くところを、他のキャラに捕獲させる。投げによってさらに硬直を促し、こちらが追撃をするのだ。

 これで、相手は硬直を続けるので、空も飛べない。


 ぐえええ、と断末魔の叫びを上げて、ワイバーンが絶命した。


 このプレイは、二人以上いないとできない。


 レンが投げキャラのビルド構成にしたのも、ハメを意識したビルドだからである。


「さて、次は四天王だよ」

「強敵だから、さっさと仕留めよう」


 俺は、敵の根城へと足を踏み入れた。


 四天王の一人は、なんと俺の父親という設定の騎士だ。

 彼こそ魔王の側近でありつつ、聖女を亡き者にしようとしている黒幕そのものである。それがわかるのは、俺がプレイヤーでいるときだけだが。


「考え直すのだ、我が息子ジュライ! 聖女がこの世に存在していては、魔王との戦闘は避けられん。聖女を魔王に差し出すことこそ、人類にとって世界にとって正義なのだ。この父とともに世界を」


「死ねええええええ!」


 オレは初手で、豪快に斬りつける。


 ゲームキャラから見れば、コイツは身内かもしれん。実際、ためらうシーンもある。

 だが、オレからすればウルハたんを穢す張本人だ。世界を自分の思うままにしたいだけの、外道だしな。万死に値する。ジュライが躊躇するムービーも、常にスキップするくらいだ。


「角材投げ!」


 そばに落ちていた角材を、老騎士へと投げつけた。


 老騎士が、くの字になって硬直する。これもゲームの仕組みを利用したハメ技だ。


「天空裂波斬!」


 さらに騎士を、剣でアッパー気味に切りかかってかち上げる。


「今だ! 火炎瓶を」


「こっちはハンマーで」


 宙に浮いている状態の老騎士に、火炎瓶とハンマーを投げ続けた。老騎士の硬直を、持続させる。


 ゲーム的には、正攻法で倒してほしいだろう。だが、時間がない。


「ぐほおおお!」


 老騎士がのけぞって、打ち倒される。


「なぜだ! なぜ我が理想が理解できん!?」


「世界の明暗より、ウルハたんを選んだからだ」


「俗物が! 世界がどうなってもいいのか!?」


 倒れているジジイに、オレは剣を突き刺す。


「世界は、ウルハたんが救う。時代遅れの思考停止ジジイは、ひっこんでろ」


 黒幕であるジジイにトドメを刺し、次のステージへ。

ありがとうございます。


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