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プロローグ

「ある日、世界が一瞬ホワイトな光に包まれた。


その日から、世界中の神聖な場所がダンジョンと化した。

例えば神社や遺跡、お墓や教会などだ。


最近の研究でわかったらしいんだけど、「魔道」っていう力の通り道が関係しているらしい。

霊道とかそういうのと同じ類だよ、たぶん。


もちろんダンジョン内にはモンスターがいる。らしい、ごめんここは行ったことないからよくわからない。みてみたい。


ダンジョン化した当初は参拝客などが何も知らずに踏み込んじゃって、死傷者や負傷者がめちゃくちゃ増えてたんだって。


負傷者が増加したり、なにより神聖な場所ということもあったりで、世界各国は協力してこのダンジョン化事件の解決に急いだ。


そして、ある国がダンジョン内でボスらしきモンスターを倒すことに成功した。

そしたらその場所は元に戻ったんだって。


しかもその国がダンジョンで取った素材は地球には存在しないものがいっぱいあって高値で取引されたらしい。


それを知った各国は躍起になってその「国の資源」を回収し始めたんだよ。


そしてこの世界に「冒険者」が職業として成立したって、ところだね」


 ドヤ顔で言い終える。


 地雷系サブカル女代表! のようなアルバイトのサキちゃんに「冒険者ってなんですか?」と聞かれたので答えた。

 世界史が好きだった俺は鼻息が荒くなる。

 仕事中なのに。


 けど暇だから仕方ない。

 脱サラして始めた「俺のゲームセンター」は客足が少ないのだ。

 正直、サキちゃんの人件費ですらきつい。

 ただ、サキちゃん目当てで来てくれる客がいるから解雇もできない。


「え、てかダンジョン素材って高く売れるって本当ですか?」


「そうだよ、雑魚って言われてるゴブリンの角一本ですら1000円とかで取引されるらしいよ」


「なんで?」


「漢方とか香料として使えるんだとさ」


 明らかにサキちゃんの目の色が変わった。

 こりゃダンジョン行くな。


「店長! 私も冒険者になれるかな?!」


 ほらきた。


「なれると思うよ、その手に持ってるの使いなよ」


「え? これですか?」


 サキちゃんが握っている携帯を指差す。


「それ、普通に使ってるけどめーっちゃくちゃすごいもんなんだぜ」


「なにがすごいんですか? 顔が盛れるとか?」


「それだけじゃない! ダンジョン化に対抗するため、世界の企業が協力して作った携帯、それがこのソーサリースマートフォン、訳して【ソマホ】なんだ!」


 また鼻息が荒くなった。


「なにそれっ」


 サキちゃんは含み笑いをして返してくる。

 しかしこれはマジだ。

 嘘ではない!


「それさ、最初から「マホウ」ってアプリ入ってたでしょ?」


「あー、入ってましたね。なんですかあれ」


「それね、ダンジョン内だけで使えるアプリなんだけどさ。文字で打った指示が魔法になって現れるんだよ! すごくない?! 夢のような機能!」


 ハテナ? と首を傾げられた。


「どんな魔法?」


「…あれだよ、あの、こう。炎が出たり、氷が出たり」


「なーんだ、店長も使ったことないんじゃん!」


 痛いところをつかれた。

 正直、おれも使ったことがないから分からないんだよな。


 だって危ないし怖いもん! ダンジョン!

 もちろん収集癖があるからモンスターには興味があるよ?!

 けど襲われて死んでる人いるし怖い!





 ということでサキちゃんに無理やりダンジョンに連れてかれ、めでたくダンジョンデビューしました。

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