はじめまして!
零は、なんだかとてもつまらなくなってきました。ただ木の枝に座って紅茶を飲んでいても、何もすることもないからです。遠くを見ると山々が広がっていていました。
「親を殺されて、何年たつだろうか。ちゃんと成仏したかな、 そしておじいさんも・・・」
零が、12のときに、目の前で、斧で殺されるところを見てしまったのだ。元々茨城に住んでいたが、トラウマがフラッシュバックしてしまうから、おじいさんがいる北海道に移り住んでいました。
そこのおじいさんは不思議な力を持っていた。その能力は、物に命を吹き込むという能力でした。
しかし、零が北海道に来て、二年後におじいさんは永眠してしまいました。
命を吹き込まれてた者たちがみんな眠るように死んでいきました。
「よし、家に帰ろう、おじいさんの地下図書館に行こう。そして、おじいさんが残してくれたドールの手入れもしよう」
おじいさんが残してくれたドールには、置手紙が置いてありました。
「私が、死んだときこのドールに命を吹き込んでくれ、やり方は私のリングをつけてこう唱えろ、我の答えに答えよ、お前に命を吹き込む、」
と書いてありました。そして最後の行には、
「リングは、地下図書館にある。上から三、右に五、そして押す」
と書いてありました。それを思い出して、零は、家に帰りました。
***
「私は帰ってきた―、って誰もいないけど」
零は、少し疲れた顔で地下図書館に向かいました。
「おじいさんが残した手紙のとおり探すか、なんで隠したんだろう。」
と曇った心で探し始めました。
「上から三、右に五、そして押す・・・」
おじいさんの言うとおりにしました。
そしたら、そこの一角だけ開いて、そこに一冊の本がありました。
そこには、
(ワタシヲヒライテ)
と書かれていました。
零は、不思議な顔をしました。
無理もないです。本に急に、ワタシヲヒライテと言われると、誰もが困惑します。
「これが、おじいさんの言ってたやつかな?」
恐る恐る開いてみると、そこにリングがありました。金色できれいな物でした。
零は、そのリングを指につけました。でもなにも起こりませんでした。
「はぁ?なにも起こらないよ、嘘ついていないよね」
と疑心暗鬼になりました。時計を見たらもう6時半でした。
「やば、ユイを手入れしなくちゃ」
と急いで、自分の作業台に向かいました。
そこには、銀髪で、目は赤く、かわいらしいドールがありました。
「ごめんね、手入れが遅れて」
と手を髪に当てたときでした。
つけてた、リングが光りだして、作業台には魔法陣が広がりました。そして周りが光に満たされました。
「なにが、起こった!」
と言いました。
そこには、ピースして立っていた、あの銀髪のドールが、
「ご主人様、これからよろしくお願いしますね」
これから、零の人生はどうなるのでしょうか。