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最速探偵カケル

作者: 兎に角

男が死んでいる。場所は山の頂上付近のコテージの中、外では強い吹雪が吹いており、外に出ることはできない。


まぁ、なんというか、ありがちな状況ではあった。





―――――――――――――――――――――――――――――




コテージの中には、重い空気が流れている。だれも一言も喋らない。いつ殺されたかは分からないが、男が何で殺されたかはその背中に刺さっているナイフで、一目瞭然だった。




おっと、自己紹介が遅れた。僕の名前はカケル、この不幸な事件に巻き込まれた少年だ。


だが、あいにく僕は探偵でもあった。巷では最速探偵とも呼ばれている。仕方ない、殺されたくはないし、さっさと解決してしまおう。


































辺り一面に血の海が広がっている。









佐藤 美穂さん

最近料理に熱中していて、作った料理を夫と二人の息子が美味しそうに食べてくれたので嬉しかったらしい。だから殺した。


これで後ろから刺されて殺されることはない。





上村 大悟さん

長年会社に勤めていて、そろそろ定年を迎えるので、後悔しないよう、今一番仕事を頑張っているそうだ。だから殺した。


これで首を絞められて殺されることはない。






野中 拓真さん

とても明るい性格で、コテージの中でも喋り続けていた。僕にも何回も話し掛けてきて、いい人だと思った。だから殺した。


これで頭に何か振り下ろされて殺されることはない。







全員、殺した。これで僕が殺されることはない。事件は解決した。

結局犯人は誰だったのだろうか?まぁ、そんな事はどうでもいいや。





「あ、」






あー、そうだった。誰が殺したも何も、





彼を殺したのは()()()()()





......。




さて、吹雪も弱まってきたし。そろそろ帰るか。





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