エピローグ
パソコンの前でガッツポーズをしていると、隣にずっと立っていた妻に驚かされた――。
いつからいたのだ……。
「ゲームなんかしていないで、小説を書きなさいよ……」
「え? か、書いてるんだけど……」
ゲームしている暇があれば、小説を書け……か。一瞬で妄想の世界から現実へと引きずり落された――。
だが俺は、あの瞬間を忘れない――!
一次選考通過した喜びを忘れず、書籍化を目指して戦い続ける……じゃなくて、書き続けてやる。
妄想ではなく、現実で一次選考を通過してやるんだ……。
……書いた小説が、カードになってバトルするのもいいなあ……。
ハイバックチェアーの背もたれを倒しながら、天井を見上げて次作の構想を練っていた。
一ページが一枚のカードになり、それが何枚も何枚も重なって……分厚い束になっていき……、闘技場へ送り出され、お客さんの手に取ってもらえるよう必死にバトルを繰り広げる。
買う人が多い方が勝ち……。
ああ! 小説は今日も本屋さんで戦っているのか……。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
目指せゲーム化!? じゃなくて書籍化!! 小説大賞一次選考を通過!!
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