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プロローグ

全六話の短いストーリーです。


 小説家にとって執筆した小説は、まさに自分の分身――。


 無料小説投稿サイトで書いた小説には、今日も次々と『小説大賞キーワード』タグが付けられ、様々な小説大賞へと送り出される――。



 今日も俺は、普段通りに小説投稿サイトにログインし、新しい小説の投稿を終え、「小説を更新しました……」と活動報告を入力していると……ふと目が留まった。


 画面右上の辺りに、いつもとは違う広告バナーが表示されている。


 『あなたの投稿している「小説」がキャラになって、闘技場で戦う新感覚ゲーム、『小キャラバトル説』今すぐ登録し、あなたの小説をバトルへと送り出そう!』


 ……んなアホな。ガックリする。


 たしかに……最近のゲームアプリでは色々な物が流行(はや)っている。位置情報を利用し、モンスターを集めて戦わせるゲームや、全国の駅を巡ってキャラクターを集めて戦わせるゲームなど、多種多様だ。

 いったいなにが流行るか分からない。だが、急に流行ったものは同じようなゲームが次々と作られ、廃れていくのも意外に早い……。


 小説のアニメ化や、小説に出てくる「登場人物」がキャラになるのならまだしも……。 自分で書いた小説そのものを無理やりキャラクターにして戦わせて……。


 いったいなにが面白いというのだ!


 ――戦うのなら、小説なのだから内容で戦うべきだろ?

 ――面白い小説、人気がある小説が頂点に立ち、いずれは書籍化の栄光を勝ち取るのだろ?


 「小説」がキャラになって闘うだと!


 バカバカしくて――、

 アホらしくて――、


 マジで俺好みだぜ~! 飛んで火にいるなんとやらとは……俺のことだ!


 完全無料! ゲーム内課金なし! クソゲーの匂いがプンプンしやがる安っぽいバナーをクリックし、俺は『小キャラバトル説』の扉を開けてしまった!



評価、感想、よろしくお願いいたします!


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