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快晴日

作者: 文月一星

その日その時地球から雨がなくなった。

理由は分からず各国も混乱している。しかしながら努力も虚しく一切の事情は掴めることはなかった。一年が過ぎ二年が過ぎ、十年が過ぎ、二十年が過ぎた。そして人々は空から雨と曇りを忘れてゆき、天気予報は湿度と温度を見るものとなっていった。誰が言ったかそれは「快晴日」。時間は共に雨と曇りという言葉を消し去ってゆき、その概念さえも無くしていった。それでも人々は晴れを失う心配をしなかった。晴れは最も特別だと知っていたからだろうか。その安心はどこから来たものだったのだろうか。もし明日晴れが消えても誰かがなんとかできると考えていたのだろうか。

今となってはもうわからないことだ。

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