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その4 街中
シロネを抱えながら、歩を緩めるコブタエ。
「ふう。もう安心ですね」
「どこがだよ!」ふと自分の体を眺めるシロネ。「あ、あれ。てか、何で猫に戻ってるんだ。人間に変身したら、普通は丸一日戻らないのに」
慌てるシロネを見ながら、コブタエ自慢げに言う。
「私の術の影響かと」
「勝手に戻すな!」
「助けてあげたのに…」
むくれながら、コブタエが角を曲がると、5m程先にシロネを追っていた犬の姿があった。
「やべえ!」
焦るシロネに犬が向かってくる。
猛スピードで逃げるコブタエ。
だが、道が行き止まりになるのを見て、シロネが叫ぶ。
「おい、勝手に逃げるから下ろせ!」
「うーん。金平糖は大事に使いたいですし……」
「はあ?」
犬が目の前まで迫っている。
「下ろせって!」焦るシロネ。
コブタエは犬を避け、ふわりと飛びながら、被っていたベレー帽を取り、内側のスイッチを押した。
「ブタエ姉さま。強制回収モード願います」
それに反応して声がした。
「承知……ハウス!」
コブタエとシロネは、ベレー帽の中に吸い込まれていった。