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その28 犬狛国宮殿・廊下


 約束の骨ガムを手に、マイヌの部屋へと廊下を歩いていくシロネ。

“コブタエに悪いことしたかな。でも、スパがまさかそんな…”

 奥の方からガサゴソと音が聞こえ、そちらへ歩き出すシロネ。

 蔵の扉が開いたままになっている。

 中をのぞくと、缶切りを必死に探すスパの姿があった。

「これだ!」缶切りを掲げて叫ぶスパ。

「スパ…?」

「シロネさま!」振り返り、慌てるスパ。

「それは何だ」

「あ、いえ…」缶切りを後ろに隠すスパ。

「何だと聞いている!」


 しばし沈黙していたスパが大声で笑いだした。

「缶切りは俺が頂く。ツナ缶もな!」

「おまえなのか…?」

「どけ!」

 呆然とするシロネを飛び越えていくスパ。

 そこへ駆けつけたコブタエが、スパをローブで叩き落とす。

「ちっ…」すぐに体勢を建て直し走り出すスパ。

「お待ちなさい!」

 コブタエの声にハッとするシロネ。

「待て、スパ!」

 スパを追うコブタエとシロネ。

「コブタエ、すまない。お前が正しかった」

「いいのです。シロネは部下を大事に思っていただけです。それよりあいつを捕えてクロネくんの居所を!」

 ベレー帽から金平糖を取り、右手に握るコブタエ。

「ダメだ、コブタエ! それは受験用の最後の一粒。使ったら試験が受けられなくなる!」

「あ…」コブタエが一瞬とまどう。

「俺が追う!」

 シロネは猛スピードで駆け出した。


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