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その17 猫魂国宮殿・執務室
スパが慌てた様子で執務室に駆けこんだ。
「シロネさま!」
ストレッチで猫のポーズをしていたシロネがドアの方を振り向く。
「何だ」
「クロネさまの部屋にこれが!」
スパがシロネに便箋を差し出した。そこには、「クロネは預かった。ダイヤモンドツナをよこさなければ命はない」の文字が。
「何だと!」
「いかがいたしましょう」
シロネは便せんをギュッと握りしめて、スパに聞く。
「シノブはどこにいる」
「それが、姿が見えないのです。まさか彼女が?」
スパの問いかけには答えず、正装のマントを着るシロネ。
「出かけてくる。このことは誰にも言うな」
「は、はい」
シロネはマントをひるがえし、部屋を出て行った。




