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その15 望野宮神社・参道
参道をゆっくりと歩くコブタエ。その横にはシロネがいる。
「クロネくんが無事で本当によかったです」
「ああ、本当によかった。でも…」
「でも?」
「おまえの言う通り、俺は部下の気持ちを何もわかってなかった」
「これからわかればよいのでは?」
「…ああ」シロネがか細い声で答える。
殊勝な態度のシロネに慌てるコブタエ。
「私もごめんなさい。シロネの気持ちにお構いなしに突っ走って」
ふっと笑うシロネ。
「いや。世話になったな。感謝する。ハブタエンヌの試験、頑張れよ」
参道を駆け去るシロネ。
コブタエは、その後姿を目で追いながら、小さく手を振った。




