前へ目次 次へ 13/34 その13 犬狛国宮殿・王女の部屋 大きく口を開け、ものすごいスピードでケーキを食べているマイヌ。口元のクリームをぬぐいながら、フントを見る。 「ダイヤモンドツナが奪われそうになったというのですか?」 「はい」 「それはまずいですわね。猫側に渡ったら大変なことに…」 「承知しております」頭を下げるフント。 「本当に大変なことになるのですから」 「今まで以上に警戒を強めます」 さらに深く頭を下げると、フントは部屋を出て行く。 「はあ…」 マイヌのため息が部屋に響き渡った。