出会い
ちょっと待て。これは一体・・・。いや、この雪の中だ!
見間違いかもしれない・・・。私は何度も何度も目をこすり
もう一度謎の飛行物体がいる所をガン見した。
「うそお・・・・」間違いない。人間だ・・・・。
ヒュウと飛んできた真っ白ブリーフをキャッチし、なぜか頭にかぶりはじめる始末。
なんか機嫌よくクルクル回り始めたぞ!?(もちろん空中で)
人間誰でも信じられない事が起こると夢だと思いたくなる。
いや信じ込もうと努力する!もちろん私なんて典型的なその一人だ。
ばっちーーーーーん!部屋中に乾いた音が広がる。
「いっだあ!?」思いっきりほっぺを叩いてみたが痛い・・・。
やっぱりこれは現実だ・・・。ってか、真剣に痛い!本気でやりすぎたっ。
これはあれだ。絶対に関わるな。関わるとロクな事ないぞ。
私は何も見ていないフリをしよう!カーテンを閉めようと窓辺に近ずいた時だった。
「ぎゃああああ!!!!」自分でも驚くぐらいの叫び声を上げてしまった。
「なななななな!!!!」なんと窓にそのパンツかぶった飛行物体が顔を
べたりとひっつけこっちを見ていたのだ。
12歳ぐらいの女の子で
少しウェーブをうった茶色い髪の毛に同じ色の瞳。まつ毛なんて超長い。
ようするにめちゃ美少女。その細い体は薄い生地で半そでの水色のワンピースで包まれている。
同性の自分でもホゥとため息がつきそうだ。
って今はそんな事考えている暇ではない!!
「ちょちょちょちょ!!!」カーテン!カーテン閉めよう!!!あっちいけ!しっ!しっ!
しかし私の願いもむなしく窓がカラカラと開いた。
いや、勝手に開けられた・・・・。
「こんにちわぁ~」飴玉を転がすような甘い声。美少女は声までも美しいのか。
私なんかと大違い!神様って不公平。少し・・・いや、かなり怨んじゃう。ちぇっ!
って「なんで勝手に入ってくるんですかぁ!?」「寒いんです。」
寒いのはわかってます・・・。しかし少女はなんの悪気もないようだ。
「くちゅっ・・・」少し寒そうにしているのであわてて窓を閉め部屋に入れた。
ストーブを入れ台所に行きココアを入れてあげる。
目の前におかれたカップの中身を不思議そうに見つめる美少女(しかし頭にパンツ)
「これは・・・おいしいのですか・・・?」クンクンと中の匂いを嗅ぎ
おお!と目を輝かせた。
「すごくいいにおいがします!」「お・・・おいしいよ!体も温まるし・・」
美少女(しつこいようだが頭にパンツ)こくんとうなずきちょっぴりココアを口の中に含めた。
「わぁ・・・!あまぁい!」やわらかそうな頬をピンクに紅潮させ嬉しそうに
どんどんカップの中身を飲み干していく。
「ごちそうさまぁ!」口の周りについた茶色いおひげをぬぐいがらパンツちゃんは
両手をあわせる。
「こんなものを数分で作れるあなたは素晴らしい!!!」「いや・・ただのココア」
「いいえ!」パンツちゃんは白い手を私の手に重ね合わせ、その可愛らしいお顔を
どんどん近ずけてきた。近くで見ても可愛いのね・・・・!
「本っ当にありがとうございます!美桜さん!!!」
「いやぁ・・・そんな褒められても・・・何もでませんよぉ~」
人間褒められると照れる。しかも美少女だと威力大!
えへへへへへへへへ・・・・悪い気分はしないなぁ~。
そこで私は気がついた。
「ねぇ。どうして私の名前しってんの?」美桜。それは私の名前だ。
少し長い話になってしまいました・・・
最後まで読んでくださってありがとうですww