表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

1日目:22/9/11 大阪→富山

1日目:2022/09/11(日)

移動:大阪→富山


 第一弾は鳥取・島根、第二弾は尾道・倉敷、第三弾は太宰府・宇佐・秋芳洞ときて、今度は単身北陸へふらっと旅行に行きました。

 追って触れるとは思いますが、私は序盤はかなりしっかり計画を立てる人間なので、特に1日目2日目あたりはうまく行く(自然災害とかがあればもちろんその限りではありませんが)傾向にあります。今回も2日目ともどもかなり上手くいっているので、安心してお読みいただけると思います。


【大阪9:42発→金沢12:20着 特急サンダーバード13号金沢行】


 特急サンダーバードといえば、鉄道ファン界隈では表定速度が日本最速なことで有名です。表定速度というのは総走行距離を総所要時間で割った値、つまり平均の速度です。これは線形が良く、全線高架化されているため踏切がないことで知られる湖西線を通る上、ほとんどのサンダーバードはこの湖西線の途中駅に一切止まらずぶっ飛ばすことが要因のはずです。

 サンダーバードは本数の分だけ停車パターンがある、と言っていいレベルで複雑で、特に途中で降りたいのに最速達パターンに乗ってしまうと悲惨なことになります。大阪発だと新大阪、京都にはどの便も必ず止まりますが、最速達パターンは次の停車駅が「福井」と、乗り間違えるとどえらいことになる怖い特急です。その最速達は休日ダイヤ、大阪8:42発の9号。停車駅は新大阪、京都、福井、終点金沢。まさしく金沢行きの客のためにあるパターンですね。この9号が日本で最速の表定速度と言われていますので、他のもっと停車するタイプの便は表定速度が落ちます。

 乗車した13号の停車駅は新大阪、京都、敦賀、福井、芦原温泉、加賀温泉、金沢。温泉行きたい人向けですね。福井の手前、武生やメガネの町鯖江に止まるタイプも多い中、この13号は通過するため、そこそこ速達タイプと言えると思います。

 2023年には北陸新幹線の敦賀延伸で、IRいしかわ鉄道線、あいの風とやま鉄道線、えちごトキめき鉄道線に続いて、敦賀〜金沢間も三セク化、サンダーバードは敦賀止まりかあるいは廃止か、みたいな話になっているようなので、もしかするとこれが乗り納めになるのかもしれませんね。


 ちなみに筆者はこれを執筆した2年前、すでに友人との金沢旅行でサンダーバード経験済みです。


【金沢12:31発→富山12:54着 北陸新幹線 つるぎ710号富山行】


 サンダーバードできっちり3時間揺られたのち、その足で北陸新幹線に乗りました。1日目午前はずっと電車に乗ってるだけという、歳をとってからだと辛そうな行程でした。ただやっぱり新幹線からの車窓は圧倒的ですね。在来線特急も十分速いのですが、新幹線だと高架なこともあってかより速いように感じられます。

 JRには新幹線と在来線特急を乗り継いだ場合、在来線特急の特急券代(自由・指定問わず)が半額になる「乗継割引」という制度が存在します。乗車券(特に長距離だとこっちが圧倒的に高い)が半額になるわけではないので、冷静に考えるとちょっと安くなる程度でそこまで圧倒的お得なわけではないのですが、筆者はこの「乗継割引」という言葉に弱く、ついつい割引が効くように行程を設定しがちです。今回も三セクを乗り継いで富山まで行くか迷っていたのですが、その場合金沢で1時間弱待ちぼうけを食らうことが分かり、やむなく断念。新幹線で富山までひとっ飛びしました。


【昼食 富山ブラックラーメン 西町大喜 とやマルシェ店】


挿絵(By みてみん)


 今回の旅行の目的の一つがこれです。現地で富山ブラックが食べたかった。富山駅隣接の商業施設の中にお店が入っているので行くのも楽です。富山駅から少し歩いたところのお店に行こうとしていたのですが閉まっており、戻ってくる羽目になりました。

 事前知識で本来チャーシューをおかずにライスを食べるもの、と知っていたので、中華そば大盛にライス付きを注文。どれぐらい真っ黒なのか……と思っていましたが、確かに黒いものの想像ほどではありませんでした。まあ、間違いなく濃い色なんですけどね。

 感想ですが、確かにこれはライスがないときつい味の濃さだな、と思いながら食べていました。人生で食べたいものの一つだったこともあり、かなり嬉しかったのですが、美味しさとともに圧倒的な味の濃さがやってくる。チャーシューはご飯と合わせて食べればちょうどいいくらいだったんですけど、メンマの方がさらにびっくりするようなしょっぱさでした。その他、ざくざくのネギとコショウがいいアクセントになっていました。この先忘れた頃にふともう一度食べたくなるような味でした。スープはさすがに全然飲めませんでしたが。


【富山地方鉄道 市内電車 富山駅→西町】

【富山市ガラス美術館 見学】


挿絵(By みてみん)


 後述しますが、前半・富山旅行のメインは黒部ダム観光で、二日目を丸々使うと決めていたので、一日目は必然的に富山市周辺の観光となりました。どこに行くかはっきりと決めてはいなかったのですが、最終的にガラス美術館にしました。もう一つの候補として、駅から離れたところにある「富山市民族民芸村」の資料館を考えていたのですが、結構距離があること、そしてバスのダイヤが薄いことを理由に断念しました。

 筆者は博物館と違って、美術館は苦手なのですが、展示の種類も豊富でなかなか楽しめました。ガラス製とは思えない丸みや暖かさのある作品、有機質な作品などが多くあり、いい目の保養になったのではと思います。建物の外観からしてかなりおしゃれで惹かれるものだったのですが、屋内は美術館だけでなく富山第一銀行と富山市立図書館も一緒に入っているので、入口を見つけるまでは本当にここで合ってるのか、と心配になっていました。個人的には図書館と一緒になっている、というのがミソで、富山駅からもそこそこ近いし、雰囲気もいいので素直にうらやましいな、と思いました。筆者の地元の図書館もいいのですが、こういう遠く離れた場所に住む人の生活の一部になっている図書館が好きなんですよね。それで言うと、広島県の三原市立図書館も同じような良さを感じました(三原市立図書館は2020年9月に訪問)。


【富山城址を軽く見る、自転車で富山きときと空港(TOY)へ】


挿絵(By みてみん)


 1日目の行程は基本的にこれで終了だったのですが、思ったより早く見終わってしまったので、空港を見に行くことにしました。帰りは新潟空港から飛行機で帰ることを決めており、後述するANAの「スマートU25」を適用させるのに窓口で年齢確認が必要だったため、富山きときと空港まで自転車を走らせました(富山城址付近から5~6km離れているのでそれなりにきついです)。バスも1時間に1本出ていたのでそれでもいいかと考えたのですが、街並みの観光がてら自転車で行くことを選択。毎回一人旅では何かしらのやらかしをしているのですが、あえて言うならばこれが一つ目のやらかしでしょうか。普通にしんどかったし、何より肝心の用事が5分もかからずに終わるという。徒労感はすごかったです。空港内をしばらく散策してやろうとも思ったのですが、そもそも比較的小規模な空港だったので諦めました。ちなみに、富山からの国内線は羽田か新千歳しかないため、富山から直接帰ることは(筆者は)できませんでした。今考えれば、乗り継ぎのお客さんが多いのかもしれませんね。飛行機はあんまり詳しくないので、実情はよく分かりませんが。


【夕食 お寿司 氷見きときと寿し 富山駅店】


 どこと決めているわけではなかったのですが、富山新潟に来たからには海鮮を食べたいと考えていました。というのも、最初の緊急事態宣言で自粛になる直前、友人と福井・石川の北陸旅行に行った際、適当に入った回転寿司屋が大変美味しかったのが印象的だったからです。閉店間際の遅い時間ということもあってか、さすがに全部は無理でしたが、いくつかのネタは地物を選んで食べました。美味しかったです。ちなみに筆者は魚が苦手なのですが、それは骨を取り除くのが苦手で、口に入って気づくと食欲が途端になくなるからであって、骨の心配が(基本的にない)刺身やお寿司は大丈夫だったりします。


 1日目の行程はこれで終了です。この時は正直予定通り、うまく行ってるなと感じていました。3日目に悲惨なことになるとも知らずに……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ