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monologue  作者: 結城 未明
6/9

気付くのには遅過ぎた

そこまで直接的表現はありませんが、

苦手な方はブラウザバックして下さい。


知らなかった


物を隠されることがあること


物を壊されることがあること


誰かに合わせないと雰囲気が悪くなること


喋りかけて来た子が私を憎んでいたこと



知ってよかった


言葉には裏があること


人を簡単に信じてはいけないこと


下手に動けば罠にかかること




気付いたこと


感情が人より少ないこと


マスクをすれば全部笑わなくていいこと


笑顔が怖いこと


制服は鎧だということ



気付かなかったこと


「おはよう」と言って誰も返さないことがあること


違和感を持たなかったこと


シカトされていたこと


私の態度が気に入られなかったこと






気付くのには遅かったのは


言われて初めて知った


「このクラスいいよね、みんな友達いる」

「いや、後ろの子w」

「あっ、ww」


「ってかあの子、友達0でしょ。可哀そー」


そんな会話が普通になってしまった



「死ねばいいのに」

「人権ないわーw」

「馬鹿」「阿呆」


他人への言葉に吐き気がした





でも数ヶ月も続けば慣れる


いや、慣れてしまったのかもしれない





いじめは


遠いようで身近にあったもの


気付いた時には遅かったもの


私が初めてここにきた理由


やってることが全てアホみたいに思えてきた日


大人に感性がズレていると言われた日


「アホでごめん」と笑い続けた日


「いつか壊れる」と聞いた日





残念なことに


気付くのには遅過ぎた


あの日々の影響は


わたしの中にくっきりと貼り付いていた。





言い返す気にはならないが、

友達は居た。


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