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monologue  作者: 結城 未明
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僕は、私は.

自分の性別について疑問に思ったことはありますか


「お母さん、僕ね」

「何言ってるの、冗談?僕とかやめてよ。」

「あ、ごめんなさい、ふざけてみたw」

「そうよね、良かったわ」



最近巷で騒がれている『LGBTQ +』


「受け入れよう」

「多様性溢れる社会」

「十人十色」

「聞いてみよう 心の声」


言葉だけ聞けば素晴らしいものだと思った。


しかし、受け入れられているのはほんの一部、

氷山の一角、いえ、針山の頂上に過ぎないのかな、とも。



周りの大人が「いい社会になってきた」「大変ね」だのと言う声を度々耳にして、それは「自分が体験したことがないから」という世間に向けての楽な()()かと思い込ませ、、


そう思っていた私が母に間違って「僕」と言ってしまったからか、今は「私」と言う自分が、昔は「僕」と言っていたからなのか。小さい頃、とても良い環境に居させてもらって、周囲には私以外にもそういう子がいたから、家でもそう口に出してしまったからなのか。


世間知らずの自分が招いた罰だとは分かっていたというのに。


自分は生まれてきてから他人を(恋愛感情の意で)好きになるということがなかった。女とか男とかそういう言葉にすら興味を持たない。ただ、Qっていうだけだったのに、人は私から避けていった。



何を言われても構い。



「私」と言うことしか許されないと言うのなら、そう言って欲しかった。教えて欲しかった。ただ避けられてハブられて、ネチネチ嫌味言われるくらいなら私は真っ向から来て欲しかった。「僕」と言って悪いですか。そういう、証がある人しか許されないのですか。



LGBTQ+の話を持ち出すのは卑怯だと言うのなら、


誰か教えて欲しかった。




どうして話も聞かず、自分の推測だけで、他人を判断し分別しますか。


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