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monologue  作者: 結城 未明
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うるさい、

安易に「うるさい」と言ったら後が大変。


目覚まし、目が覚めた後に鳴る

うるさい


母、弁当の出来具合を評価する

うるさい、悪いトコしか言わない


登校中、他人のイヤホンから漏れる声

うるさい、勉強の迷惑


学校正門前、塾の広告

いつもお疲れ様です、でも距離近くて怖いです


廊下で聞こえる弾けるような笑い声

うるさい、耳痛い


教室で話す生徒の声

うるさい、僕も欲しい



一度願った願い事


叶わないと分かりながら書いた短冊達



もう一度母に褒められたい


学生は勉強が仕事

あと何年かすれば解放されるかもしれない



自分の隣に“友達”は居ない


うるさいって思いながらどこかでそれを羨む自分がいる


仲間を作ったら優しさが生まれてしまう

誰かを助けたいと思ってしまう

誰かと、ちょっとオシャレして街中歩いて

フラッペ飲んだり、ゲームセンターに行って遊んで…



そう願ってしまう


この道を怪しむ事もせず選んだのは小さい頃の教えを守ってきた自分で


その通りにして来たのも自分


ただ起きて

ただ学校に行って

勉強して

寝て


本当にそれでいいのか未だに分からない


でも道はコレしかない

もう作る気力はもう残ってない


だるいけど

こんな自分が馬鹿に思えてくる


それでも


人の信頼を裏切るのは怖いから


今日も呟く







「うるさい、」






見つけて下さってありがとうございます。

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