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欠片07 いや、その、よくわかんない
団長は二人になって戻って来た俺を見て言った。
「誰が分裂してこいと言った」
「いや、その、よくわかんない」
「なー」
俺達はそろって首をかしげる。
たしかに任務を受けた時は一人だったっぽい。
でも、その後何かが起きて、どうも俺が分裂してしまったみたいだ。
団長は眉間に指をあてて、もみはじめた。
「こんな事初めてだぞ、どれだけ前代未聞の出来事を起こせばいいんだ。お前は」
なんか、その、すみません。
するとその部屋に仮面をかぶった男が入って来た。
意味深な姿だな。
そいつは俺をみて、うわ見たくないもの見ちゃった、みたいにのけぞる。
なんだよ。
そんなに俺の分裂不評なわけ?
まあ、どこに需要があるのかって聞かれたら答えに困るけど。
その仮面の人物は小声でなにやら気になる事をつぶやいていた。
「想像以上に神のかけらが飛び散ってるみたいだな」