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(二)―6

 その後、県警は近田をマークしてきた。地元で生まれ育った近田は土地勘があった。刑事たちが追っても追い切れないことがたびたびあった。その中で警察官への暴行や、交番勤務の巡査が殉職する事件にもなった。

 捜査本部となった会議室には、組織犯罪対策本部のメンバーだけでなく、県警捜査一課員、所轄の捜査一係員も動員され、五〇名近くとなり、会議室に並べられた長机とパイプ椅子の席は全て埋まっていた。


 被害者の親族となった福山も、この日の捜査会議に出席した。会議が終わり解散した後、捜査員が部屋の外へ次々と出て行く中、福山は捜査本部長に呼び止められた。家族のこともあり、捜査から外れるようにとのことだった。親族が亡くなったわけだから忌引きを取ることがもちろんできる。それに本人の精神状態も心配された。そういう配慮であった。


(続く)

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