表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/29

(二)―5

 指名手配の表向きの理由は繁華街での暴行傷害事件であった。しかし本当の理由は潜入捜査員の殺害事件であった。

 本庄組の組長が逮捕された後、組の中ではスパイの存在が疑われていた。そして近田がそのスパイを暴き出そうとしていた。

 潜入捜査員は、その際、近田の側近の高木正樹という男に疑われ、自分の身が危ういと県警に報告してきていた。それを最後にその捜査員は消息を絶ち、一週間後、コンテナ埠頭の海の中から引き上げられた車の中で死んでいるのが発見された。死因は水死ではなく胸に三発撃たれた拳銃の弾が心臓を撃ち抜いていたことだった。

 埠頭で死体が上がった事実は、マスコミにもかぎつけられたものの、県警は潜入捜査員のことは伏せ、身元不明の死体として発表し、近田を指名手配することとなった。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ