前へ目次 次へ 27/29 (四)―3 男は「来るな!」と繰り返しながら自動拳銃をこちらに向けた。手がぶるぶる震えていた。 福山も回転式拳銃を抜き、男に焦点を合わせた。 男は「来ると撃つぞ!」と言って空に一発発砲した。 福山は男に近づいていった。そして拳銃の銃口を男の口に当てた。恐怖のせいか、男は拳銃を落としてしまった。 「お前、昨日、女と子どもを殺しただろう」 「し、知らねえよ……」 福山は拳銃を男の左足に向けて発砲した。 うめき声を上げながら男はうずくまった。 (続く)