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帽子男の短編集

仕事

作者: 帽子男

 朝起きると私はまず部屋の明かりをつけるリモコンでボタンを押すとスイッチの仕事をしている人間が電気のスイッチに手をかけそれを押す、私は寝室を出て洗面所に向かう。洗面所には鏡を持った人間が立っている私はそれに自分の顔を映す、髭を剃り、歯を磨き顔を洗う人間タオル掛けにあるタオルを取り顔を拭く。一日の始まりはまず顔を洗わないとすっきりと目が覚めた気がしないのだ。その後朝食をとる。私の家には家政婦ロボットがいてそれが朝食を作ってくれる。それをキッチンから居間に運び、人間テーブルの上に置き人間椅子の上に座る。今日のメニューはパンとスクランブルエッグとソーセージ、それにオニオンスープだ。パンをスープに浸して食べる。途中うっかりしてスープを椅子にこぼしてしまったが明日にはまた綺麗になっているから問題は全くない。食べ終わるとそれを自分でキッチンに運び、ロボットに渡す。そうすれば彼は皿を洗ってくれるまったくロボットを買ったものだ、とても満足している。


 家を出ると会社に向かうため私はタクシーを待った。タクシー乗り場に着き私は手を上げた。人間タクシーが私の前で止まり、軽く腰を下ろしその上に私が乗る。タクシーに会社の住所を見せ、タクシーが動き始める。今日のタクシーは動きが悪いなそんな事を考えていた。それから人間信号機の前に止まった。信号機は赤い服と青い服を着ている人間がかわりばんこに手を上げ自分が上げている方が今の色という事を示していた。信号が赤から青に変わる。タクシーが走り出した。少し出るのが遅かったのか後ろの車にぶつかった。


「おい、もたもたしてんじゃねーよ」


 と急かされた。私は少し困った顔をして


「すみません」


 と一言謝った。今日のタクシーはやはり動きが悪い。

会社に着くと私は自分の人間ロッカーに荷物を預け、上着を掛けた。これから少し汚れるからだ、私の仕事は。所長室の前に着く仕事が始まる。私は部屋の前に寝そべり人を待った。こちらに人が歩いてきた。彼は人間カーペットで靴の汚れを軽く落とし部屋に入って行った。

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