表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

創作怪談

【創作怪談】キャバ嬢の霊

作者: ペンギン軍総帥

あくまで創作なのですが、わざとイニシャルにしています。

【創作怪談】

Iさんという方がバーを経営しているんですけど、小さなバーなんですね。

4人用のテーブルが2つとカウンター席が4つあるくらいの小さなバーでした。

L字型になっていて、お店を入るとまず左側にテーブルが一個あって、

そしてカウンターが右側にずーっとあって、カウンターの端っこに柱があって、そこを右に曲がったところにもう一個テーブルがある。

その先にトイレなんていうお店の形をしているんですね。


Iさんがお店の準備をしているとたまに変な視線みたいなものを感じることがあるんですけど、当然Iさんはお店に一人ですから誰もいません。

でも特に害は無いので、Iさんも放置していたんです。

するとある日、常連のお客さんがお友達を2人連れてきて「3人なんだけどテーブル席入れる?」と聞いてきたので、「奥のテーブルにどうぞ」とお通ししたんです。


するとやたらそのテーブル席からフードやドリンクのオーダーが入ってくるんですね。「お友達と来て、テンションが上がっているのかな?」とか思いながらIさんは忙しくお店を回しているとその奥の3人組がお会計して欲しいと言われたので、

お会計をしていると常連さんが「最初『相席かよ』と思ったけど、あのお姉ちゃんのおかげで楽しくお酒が飲めたよ」とおっしゃるんですね。


Iさんは「え?」となったけど、

常連さんは「じゃ、また来るよ」と出ていってしまう。

Iさんは「おかしいな」と思って奥のテーブルに行くが、誰もいない。


店じまいした後にIさんがカウンターで一日の疲れを癒しながら自分で作ったつまみを食べながら飲んでいるとまた視線を感じるんですね。

なーんか奥のテーブルの方から視線を感じる。

ふとそちらを見るとキャバ嬢みたいにケバい化粧した女がIさんの方をジーっと見ているんです。そしてふわっと欠伸をしたかと思うとすっと消えてしまったんです。


Iさんは見てはいけない物を見てしまったと思って、すぐに店を出ました。

それからというものちょいちょい見かけるキャバ嬢みたいな女性の霊。でも悪さをするわけではない。

でもお店の準備をしている視線を感じる。視線を感じる方を見るとこの女性の霊がいる。でもそれだけなので、Iさんは「もう特に気にしないようにした」とおっしゃっていました。


でもね。久しぶりにIさんに会いにお店に行ったんですけど、もうこのIさんのお店ないんですよ。

なんでもIさんがお店にお酒をストックしているとまだ封を開けていないお酒なのに半分くらい無くなっているんですって。

ちゃんと仕入れの段階でチェックしているんですよ。

なのに気が付くと半分くらい減っている。


そんな状態が1年くらい続いてとうとうIさんお店を閉めることにしたそうです。

そりゃそうですよね。

お酒が半分減るってことは仕入れ値が倍になるってことですもんね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ