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魔伝回廊  作者: 七薫
先祖から続く因縁 第一章
13/14

先祖から続く因縁の対立

 池田屋へ踏み入れた僕たちは、意気揚々と討ち入りを知らせる。


「御用改めである!」

上から降りてくる浪士に気を付けながらも、斬り倒して前へ進む。

あんまり、刀を使うのは好きじゃないけど、そんなことも言ってられない。

陰陽術は極限まで使わないことにしてるんだ。


あれ、結構体力使うんだよね。


「ぐぁああっ」


ザシュッ バッ ゴロゴロッ


「組長大丈夫ですか?雑魚どもがわんさか出てきて中々すすめませんが、私木沼にお任せ下さい」


すこし、斬り合いに疲れてきたら木沼君が横から助けてくれた。

「ありがとう」

普段は地味だけど、いざという時に頼りになるんだよね!


そして、剣の腕も中々・・・・・・周りが強すぎるだけで、そこらへんの浪士よりははるかに強い。


「あああ、こいつらうっぜーな!!いちいちかかってくるんじゃねーよ!"滅ッ"」


―ズバァッン


あぁ、あのお馬鹿さんやりやがった。

普通の人間に陰陽師の術を使うのは、一般的に禁じられている。

緊急事態のときは使用可能だが・・・・・・それをこんな普通な雑魚どもに・・・・・・

貴重な札使って滅っしやがって!あとからお説教確定!


「っちょっと、檜佐木!それは組長が極限まで使うなって言ってましたよ!」

「あ、やっべ、わりぃ組長!」


そう言ってこっちに叫んできたけど・・・・・・許してあげない。

『ふんっ』


「孝之介、組長怒らしちまった」


「自業自得ですよ馬鹿!!って、しつこいんですよあなた達は!!」



ザシュッ スパンッ


「ぐああああああああああああ」


すでに何人斬ったのかわからない。

周りは血の海で、聞こえるのは怒号と断末魔。


「ちくしょう!誰か、誰かいねえか!」


永倉組長が、人を呼ぶがみんな個々で闘いをしていて、駆けつけたくても駆けつけることができない。

『組長!どうしたんですか!』


「平助が奥で斬れない魔物と戦ってんだ!!伐倒組誰か助けに行ってくれ!!」


伐倒組と言っても、斬ることのできるのは僕、連君、孝之介君、そして望月くんのみだけど、僕と連君と孝之介君は今足止めを食らっていて、前に進めない。


『望月君ッ!!』


僕が目的地なく望月君を叫んだら、天井裏から男の首をもって降りてきた。


「お呼びですか、組長」

『すごいもん持ってるね・・・・・・奥で、組長が戦ってるの!魔物と!助けに行って!』


君は一体どんな闘い方したらそんな血だらけになるの。

ていうかその首早く捨ててほしい。


「御意」


そういって、走って奥へいった。


「こういう時に忍は強いよな」

「入り乱れている現場になれてますからね」


望月くんが行けばたぶん藤堂組長は大丈夫。


僕は周りの人間を押しのけて2階へ上がっていった。

すでに二階で局長と沖田組長が戦っていた。


「おお、苑流君!無事だったか!下はどんな様子だ!」


『各々目の前の敵を斬るのに精一杯です。藤堂組長が魔物と接触しました』

「ふーん、魔物なら、僕もさっき戦ったよ」


まじか。

沖田組長なら殺気で倒せそうだよ。


「誰かを探しているみたいだったけど」


ということは、今回ここに潜んでいる魔物は何か目的があって集まっているということになる。


ザシュッ バシュッ


「きっと敵の頭領は奥の部屋だ!ここは我々に任せて、苑流君は向かいなさい!」

「さっさと行っておいで」


二人にそう言われて、廊下を敵をなぎ倒しながら走る。


その時、突如一人の人間が立ちふさがった。

「見つけた・・・・・・」


『誰!?』

「見つけたぞ、阿部苑流・・・・・・貴様は我が蘇我家の名において滅する」


蘇我・・・・・・たしかに、この男はそういった。


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