二話【非日常】
数時間後、昼休みの途中再び放送がかかった
ピーンポーンパーンポーン
「えー、今から全校集会を開きます。体育館に集まってください」
ピーンポーンパーンポーン
「いまのって、不審者来た時の放送だよな…?」
「流石に、なくない?」
「一応、さっさと体育館行こうぜ?行ったらわかるだろ」
「そうだな」
体育館に向かう
ザワザワザワ…
ざわめきながらも整列する
「えー、ではなぜ集まってもらったか、まずみなさんも見たであろう朝の竜?のことです。あれに関しては現在警察に連絡をしていますので、まだ何も分かっていません。そして、えー、混乱するかもしれませんが、よく聞いてください。市外に通じるはずの道路、皆さんの知っている海岸、それらがなくなっております。電線も切れています。直に電気も使えなくなるでしょう。」
…はぁ?
いや、確かにワイバーンはみたが…なぁ?
流石に、ない、だろ
まさか、ラノベじゃ、あるまいし…
「えー、今、下手に出まわるのは何が起こるかわかりません。なのでしばらくは学校で生活してください。幸いここには非常食とシャワー、布団はありますし、着替えは最寄りの衣料店が一人二着まで貸出していただけるそうです。では、教室に戻り、待機していおいてください」
先生はそう言ったがこの場から最初に動けるやつがいるはずもない
「おいっ!この程度で怯えてどうする!!きっと警察が何とかしてくれるはずだ!このことはいいから、てめぇらはさっさと教室戻って雑談でもしてろ!ゲームも特別に許可してやる!わかったらさっさといけ!!」
普段はうざがられているこの体育教師のジジィだが、やはり肝が据わっていた
本人曰く、幼い時は空を敵国の飛行機が飛んでいたんだとか
俺たちは顔を見合わせ、少しざわつきながら教室に戻った