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異文化エッセイ

和魂タイ才 全てのはじまり

作者: 中原恵一

 突然だが、私中原は最近タイにハマっている。

 マイブームタイの時代が来ている。タイ語の勉強も始めているが、いかんせんすごく難しくてまだ文字を読むのも全然できない。(これについてはまた書く)


 タイについて皆さん普通の日本人がどんなイメージを持っているだろうか。

 南国タイ、微笑みの国、仏教の国タイ――あげればきりがないだろう。発展途上国で汚いというイメージを持っている方もいらっしゃるだろう。


 実はこれを書いている作者の私も別にタイについてあまり詳しく知らない。

 何を偉そうにこんな文章を書いているんだといわれそうだが、なにせ私は今年の夏にタイに行くのだ!

 物事なんでもそうだが、とりあえず体当たりで、身をもって体験するのが一番いいという結論に達した……という強がり。


 ただ単に日本でタイ語を一人勉強し続けることに限界を感じたからだった。


 そもそもなんでタイ語を始めたかという話をしよう。

 きっかけは中学校三年生の時にさかのぼる。


 当時私は鬱屈として外国語の勉強ばかりしていた。

 中学一年の時中国語とスペイン語に触れたのを皮切りに、アラビア語やヒンディー語、タミル語といった日本では割とマイナーとされる言語(言語人口的には多い方なのだが……)にも手をつけるようになった。ちなみにアラビア語やヒンディー語は今でも話せない。

 そんな中たまたま自宅にあったタイ語の教科書――父親は英語すら苦手なのに語学書を買うのが趣味で家にはたくさん外国語の本がある――が目に留まった。「หลักภาษาไทย(基礎タイ語 河部利夫著、大学書林刊行)」という緑色の本で、今思えばこれこそが私をタイへ導いた一冊だった。

 当時の私はタイ語の文字の複雑さに頭を抱え、何度も挑戦しては何度も挫折するということを繰り返していた。併修していた韓国語のハングルの方がよほど簡単に感じて、心が折れかけたがタイ語をいつか勉強したいという希望は捨ててはいなかった。


 タイ語の教材というのは中国語や韓国語と比べると圧倒的に減る。

 やはりタイ語は需要が少ないのに加え、日本語と似ても似つかず習得が難しいのも原因の一つと考えられるだろう。声調の数は五つ、音節数は八千ともいわれ(日本語は百二、三十程度)発音が異様に難しい。


 そんな中、最近再びタイ熱が俄かに湧き上がる要因になったのは、地元に帰ってきてからだった。

 日本語教師修行中の私は現在無職であるのであまりにもすることがなく、ボランティア養成講座に通いながら毎日無為に過ごすのはいかなるものかと思ったのだ。

 当初ポルトガル語ないしベトナム語を習得しようと思ったのだが、今までにない言語に手を出してみたいという欲に駆られた。

 

 そもそもタイ語は文字がすごく難しいので敬遠していたのだ。

 最初に見たときから「やべーよこれいくら勉強しても絶対できるようにならんだろ」と思っていた。

 大体文字見ているだけでウンザリする。ただでさえ複雑なのにスペリングが不規則すぎる、同じ子音なのにどうして字が四個も五個もあるんだよ、高子音中子音低子音って何だよ。おまけにパソコン上で表示すると字がつぶれてほとんど読めない。ひどい。

 それに発音も変だ、なんか間延びして腑抜けたように聞こえる。

 まずタイ人がどんな連中なのか見当もつかない(友達はインドネシア人しかいない)。


 だがそれがいい!!


 という訳の分からない衝動に突き動かされて、タイ語のキーボードを買ってみたりSkypeでタイ人の友達を増やしたりとタイ語を勉強する態勢を整えていった。

 タイは日本語教師の需要があるし、私は幸い中国語も喋れる。

 そしてとうとう、タイ旅行にも行くことになった。


 和魂洋才ならぬ、和魂「タイ」才の構えでタイに行こう! ただ行くだけじゃなくて、やるならタイ語も会話ぐらいはマスターしてやろう!

 今はそういう考えだけで前進している。


 まあそんなわけで、ここで日記代わりに記録をとっていこうと思ってこれを書き始めた次第である。

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