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4 ラブコメ主人公の隣の人です!

『ファストフル王国学園』それは王国で一番大きな学校。剣術、研究、芸術…など全てにおいて最高峰の学校だ。


俺もそんな学校に入学する年…。人生あっという間だ。


今日は学校の入学式。すんごく楽しみ。


❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖


「俺の席はここか…」

早めに着いたし座って待っとこうと思い俺は席に座りぼーっとしとく。


「同じクラスだね。よろしく!」

隣の人が明るく僕に話してくる。

その男は青い瞳に整った顔。髪はサラサラの茶色のラブコメ主人公のような見た目だ。

「あ、あぁ。よろしく」

俺は見た目の綺麗さに少し戸惑い淡白な返事になってしまった。


『名前はなんていうの?』イケメンはまっすぐ見つめながら聞いてくる。


「ディンです。君は?」

僕は少し距離を保ちつつ話す。


『ヘェ〜ディン君か。いい名前だね。僕はヒイロだよ!』と同時に握手の手を俺に突き出す。


「そっか、よろしく」俺は快く応じる。

にしても主人公ムーブしすぎだろ。イケメンはすごいな。



そんなこんなで入学式は進み来賓の挨拶になった。

『みなさんこんにちは私、エシャーク・ヤマモトと申します。この度皆様の入学を心よりお祝い申し上げます」

なんか貧乏そうだけど服に着られている感じの人が今回の来賓のようだ。



「おい。あの伝説の侯爵。エシャーク・ヤマモト侯爵だ!」うしろの男子があっと驚く。


そんなにすごい人なのか?

聞いたことないけど。


『あの伝説のか!?あの人気飲食店【竹屋】をとろろ単体で生き延び、世間を驚かせた“断らない俺、のダンディズム”だけでなく“ボ、ヘミヤンな、俺のセンチメンタリズム”を作ったあのか!!』

後ろの男子のその隣の男子が解説モブの役割で説明してくれる。


なんてありがたい解説だ。というかどれも意味がわからん、ただの迷惑客だろ。



『あれが…』とヒイロがシリアスな雰囲気で呟く。


いやそんなすごいの俺知らないんだけど。


「学年代表より挨拶です。三年代表の方からお願いします」




「グレ・ファストフルだ。今回はお前たちの入学を心より感謝する」

そう言って三年の代表のいかにも熱血、傲慢の道を言ってそうな赤い髪の男が挨拶をする。


でもあの人結構強いな。この辺の生徒とは一線を画している。

力こそパワーっていう感じが目に見えている。


『おい。あれが王位継承権一位のグレ王子だ…」またもや後ろの解説モブが話してくれそうだ。

「おぉ、なんて逞しい。あの派閥はやっぱりすごいからな。実力さえあればなんでもありの世界だ。」


なんの意外性もない解説ありがとう。


「続いて2年生代表お願いします」



「2年生代表のシア・ファストフルです。皆様の入学とても嬉しく思います」

水色の髪のすごく清楚でかわいい感じのお姉様感漂う人だ。学園のアイドルは間違いなしってのがみてわかる。


「お、お、お、お、おい!あのシア王女だ!やっべー…」あの解説モブの口調も変わってしまうほどアイドルらしい。

「俺の、初恋を奪った張本人…これは10歳の頃…」


解説モブ1が回想兼妄想に入ろうとすると

『おい!俺のシア様だ!俺は9歳の時に初恋を奪われたんだぞ!』

と解説モブ2が割ってはいる。


「俺はシア様の派閥に入ってお近づきになるんだ。」

『いいけどよ、あそこの派閥は権利主義だぞ。実力よりは実家の爵位や財力で地位を決めるって噂もあるらしいぞ』

「マジかよ…。でも噂だろ?あのシア様がそんなはずないだろ。」

『それもそうだな』


お疲れ。モブたち。さよなら。モブたち。

心でそう唱えながらシア王女の話を聞く。


聞いている途中俺の隣からヒイロがいないことに気づく。


まぁトイレだろうと話を聞くことに意識を戻す。


「それでは最後に一年生代表挨拶お願いします。」



一年生の代表も挨拶をするのか。

てことはその人が一年生の主人公的な立ち位置になる。

どんな人なんだろう。


気になっているとマイクの前に一人の男性が立つ。

「一年生代表。ヒイロ・ファストフルです」




ーーーーーは?????

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