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盗賊ってテンプレの一番理解してる

転生してからの時の過ぎる速度はとても早い。


俺も今年で10歳になった。

あと5年で学園に入学だ。


この10年でこの世界のことはある程度は理解できた。


このファストフル王国は6人の勇者によって作られたらしい。

当時の世界は強大な魔物が覇権を握っており、6人の勇者たちがその魔物を統べるものを倒したとかなんとか。


まぁ、何百年前の話だから関係ないんだけど。


あと、この世界にはいくつかの種族も存在するみたいだ。御伽話の世界のようだが『天使』も存在している。

本の中に書いてあったが本当なのか?


ここは接近戦の世界だ。銃はあまり普及しなかったらしい。


理由は簡単。魔力だ。


魔剣士を相手に銃は通用しない。一瞬で間合いを詰められて終わり。暗殺くらいには使えそうだけど、残念ながらこの世界の文明じゃ暗殺向きの銃なんて作れない。


剣を使っている人が大半だけど、槍や斧などの武器もあるらしい。


俺はやっぱり剣だ。これだけは外せない。


この10年1日の2/3以上は修行に費やした。前世で習得した瞑想、睡眠方法そして魔力の運用によって、睡眠の効率を極限まで上げることに成功した。目標は不眠なのだがもうちょいかかりそうだ…。


これまでは魔力を体内に蓄える心法を中心に鍛えてきたが、今日からはレベルアップだ。

とりあえず悪そうな人間相手に試し撃ちする期間にしよう。


そう思い真夜中にこっそり家を抜け出して悪そうなやつを探しに森の中に旅立った。


こうゆうときのために軽功を開発して身につけておいた。

とても素早く移動でき、便利だ。


❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖❖


森の中を彷徨うとなんかそれっぽい格好の怪しい奴らの集団を目撃した。


肩パッドなんて今時つけてるやつがいるんだなぁ。

そんなことを考えながら見ていると、何かを輸送しているようだ。


でかいクマに…同い年くらいの男女が数人?

くまも子供も眠らされている。


いわゆる密猟。そうに違いない。悪人で間違いない。

そう決めつけてとりあえず集団の元に走った。


到着したところでとりあえず一番前にいたやつの首を跳ね飛ばした。

初めてのキルだが特に印象はなく、あっさりとしたものだった。


すると他の盗賊モブが叫んだ。

『おい!いきなり首が飛んだぞ!!』


『おい見ろ!そこに誰か立っている!!』

『あいつの仕業だ!!何者だ!!』


そう言って盗賊たちは武器を構る。


そう言って俺の姿を見るとちょっと屈強そうなモブが喋り始めた。

『んだよ…。ガキかよ。こんな奴に殺されてのかよ。』

『おいガキ、舐めた真似してくれたなぁ。殺してやるよ。』

そう言って屈強なモブは走って向かってきた。


男は剣を振ってきたがとても遅い。魔力も込められていない。


子供だからってなめられてる?

さすがモブ。舐めて手加減してやられる。テンプレは学習済みってことね。

そう思い剣を避け即座に首を切った。


男は膝から崩れ落ちて倒れた。


一瞬の静寂が走り盗賊たちは時が止まったかのように動かなかった。


なぜなら今殺された男は二番目に強い男だからだ。

どんな男にも手加減は行わないことがモットーの男。


そんな男が一瞬で殺された。


次の瞬間ハッとしたように一人がしゃべった。

『全員で殺せ!!数で押して切り刻んでやれ!!』

そう言うと他の盗賊たちもたちまち走り出してきた。


全員が一直線に走り出し全方向から向かってくる。


そんな中俺はこの状況に心躍らせていた。

『このシュチュエーション…。とてもいい。全方向からの敵を一太刀で斬るのやってみたかったんだ』

そう思い刀を魔力を込め素早く剣を薙ぎ払った。


盗賊たちは一斉に倒れた。


そして周りを見渡すと誰一人をしてたっているものはいなかった。


え?もういないの?まだおれ剣術一回も披露してないよ?10年間待ち望んだんだよ?

1招式くらいは披露して『な、なんだあの剣技は!?う、美しすぎる!!』くらいのシュチュを期待していたのに。


そんな悲しみに暮れていると背後から謎の男が襲ってきた。

咄嗟に背中を剣で守る。


カンッ!と剣と剣がぶつかり俺は少し飛ばされた


なんだ。まだいるじゃないか。悲しんで損した。


『よくも俺の隊員たちをやってくれたな。』

と男は言ってきた。


見るからにボスなその男は他のやつとは明らかに違った。

佇まいやらなんやらから他のモブとは強さが違う。


なんか言ってることからしてボスっぽいな。顔とかちょっとワイルド感がもろにそれっぽい感じだ。


『小僧、何者だ?』


この男もしっかりセリフをわかっている。序盤のボスがいうセリフを守ってくれている。

これはしっかり返さなければ失礼というもの。

その辺のお面で顔を隠してはきたが、初陣だ。しっかり返さなければ。

『俺か?俺は……天魔だ。』

といつもの声よりもイケボでいう。

決まった…。これだけで満足できるというものだ。


『天魔か。まぁこれから死ぬやつの名前なんて興味ないがなぁ!』


なんだこいつ。聞いたくせに。


『俺はファスト剣神術の皆伝だ。見せてやるよおらぁ!!』


『ふーんそうなんだ。剣神術は初めて見るから楽しにしてるよ。』


そういうとボスは素早く剣を振り襲いかかってくる。

無駄は少なく基礎を中心とした剣筋だが…おそい。

こいつも最初は手加減する派?


そう思い剣を全て弾いた。

『な、なんだと…!?俺の剣技が弾かれた!?』

え?なんで驚いてんの?



とりあえず煽っとくか。

『皆伝はこんなものなのか?』



『はぁ?煽ってんのかクソガキ。』

睨みつけられたがもうそっちのターンは終わっている。


『では次は俺の番だな。初めて人に使うから二招式は耐えてくれよ。』

『初期天魔神功第一招式』


その瞬間黒い魔力が剣を包まれた。


「なんだ…!!その魔力は!!こんな魔力見たことないぞぉぉ!!』



次の瞬間ボスは倒れ、からだには切られた跡が無数に残った。

『あらら、1招式で終わりか。残念』


そう思った瞬間俺は吐血をした。

『まだこの体には負担がでかいし、これじゃ2招式耐えられないのは俺も同じだな。」


そう思いながらとりあえずクマの檻を開け放っておき、小さな男女の檻を近くの廃村っぽいところまで引っ張った。










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