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冒険記録-世界を救う30年間-   作者: 鮭に合うのはやっぱ米
冒険者編 中央大陸
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第8話 目覚め【序】

読了ありがとうございました!

できれば感想なども宜しくお願いします!


※これまでの話で分からない点なども感想で記入してもらって結構です

◇魔の巣にて


 《獣王》ガリオンは、男の異質さを感じとっていた。


「おかしい………魔族の血を飲ませたのに、何故普通でいられる………!?」


 ガリオンにとって、こんな経験は初めてだった。

 魔族の血を飲ませれば、九割死に、一割は膨大な魔力と魔族の体を受けとる。

 だが奴はどれでもなかった。


 魔力こそは爆発的に上昇しているのは目に見えている。

 だが、体の方はどこも変化していない。


 いや、もしかするとこれが噂の〝例外〟というやつなのかもしれん。

 風神以来………だな。


 俺は不思議と、少年を解放した。

 今でも何でこんなことをしたのか、俺にも分からない。 



◇魔の巣 遥か上空にて


「魔の巣に入ったか、炎神の器。心配ないとは思うが、少し手を貸してやるか」


 《炎神》ニル・バーンは、上空より魔の巣を伺っていた。

 そして巨大な火の玉を、《獣王》住まう城に解き放った。






◇南の大陸にて


「魔の巣に収束していく、あの二つの巨大な魔力は一体………一つは炎神のものか、だとしたらもう一つは………」


 南の《大陸王》は、魔の巣で起きようとしている異変を既に感じ取っていた。




◇魔の巣にて 再び


「何だこの火は!消えん、消えんぞ!何という高密度の魔力波なのだ!こんなことをできる奴は一人しかいない!」


 《獣王》ガリオンは、必死に火を消していた。

 炎神による急な襲撃に内心怯えながら………





◇北の大陸 北部にて


「………そろそろだな」


 大予言者リーナは、山道を渡りながらそう呟いた。

 まるで、何かが起きると知っていたかのように………




 幾多もの強者共が、異変を感じとる中、その異変が今、起ころうとしていた。




◇魔の巣 本部にて


「「誕生!!」」


「「目覚める!!」」


「「笑らの王が!!」」


 青紫色の巨大な繭を取り囲むようにして、魔族・獣族・鬼族がそう叫ぶ。

 繭は、ドクンドクンと心臓のように脈打っていた。

 やがてそれが止まると、繭の中心に亀裂が入った。


「来る!来る!」


 そう言ったのは、大はしゃぎの鬼族だった。


 亀裂はどんどん広がっていき、やがて繭に横一直線の亀裂ができた。

 そして中から、人型の手が現れた。

 次は頭。

 次は体。

 次は足。


 そうして全身が出てきた。


 赤黒い肌と尖った牙。

 そして二頭身で人型の魔物。

 いや、これは魔物とはまた別物。


 こいつは………


「久しいな、お前達!」

「会いたかったです!《鬼王》様!」


 魔王復活まで残り二十年となった今、災厄と呼ばれる存在が地上に降臨した。


読了ありがとうございました!

できれば感想なども宜しくお願いします!


※これまでの話で分からない点なども感想で記入してもらって結構です

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