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冒険記録-世界を救う30年間-   作者: 鮭に合うのはやっぱ米
第4章 世界均衡
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第61.5話 ロインの修行道②

 これは、害獣達との戦いより、ほんの数日前のお話。


 ロインと大陸王による、決闘。

 武器なしというハンデを除いて、本気の大陸王相手に、ロインは互角といえる勝負をしていた。

 

「やり合うたびに、闘気が引き出されてる」


 ロインがもつ闘気の量は、絶大なものであった。

 量だけなら、大陸王の十倍はあるようだ。


 だが……


「しかしまだまだ完全には引き出せていない。それでは本来の一割にも満たないですよ」


 ………けど闘気の操作に関しては相当うまいといえる。

 必要な部位に、的確な量を、最適なタイミングで纏っている。

 扱い方だけなら、俺よりも上かもしれない。


 そして……

 ロインは剣を投げ、それを囮にして消えた。

 俺が剣を弾くと同時に、ロインは俺の背後をとっていた。

 そして渾身の一撃を、俺の背中へ放った。


「っ!?」

 

 そう、この筋力!!

 闘気もそうだが、あいつの肉体も、そこらの一般人の比じゃない!

 何者だよ、あいつ……


 俺は受け身をとり、すぐに反撃の構えをとる。

 だが、ロインは止まっていた。


「あんたの負けだぜ、大陸王」

「は?」


 俺は困惑していた。

 

「あんたが言ったんだろ、俺が一撃を加えたら勝ちだって」

「あ………」


 くそ……つい熱くなってしまった。

 それで本来の目的を忘れてしまっていた。


「そうだな……お前の勝ちだ、ロイン」

「……勝ちは嬉しいんだけどさ、正直俺は、もう少し修行をしてたいんだけど……」


 そっか、これで修行も終わりになるのか。


「安心しろ、お前にうってつけの修行がある」


 最近伝言板で見た、あの事件。


「世界均衡が起こっているそうだ。お前の力試しに、行ってこい」


 そうしてロインは、2年ぶりの戦いへ出向くこととなる。

 後にアンドリューに出会うことになるのは、次の話から……


 

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