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冒険記録-世界を救う30年間-   作者: 鮭に合うのはやっぱ米
第3章 三人旅 : 中央大陸編
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41話 知る男


「それが兄ちゃんの名か……」


 俺は緊迫した空気の中で息を呑み、続く言葉を待つ。


「はぁーーー」


 男は肩を落とし、「疲れたー」と言わんばかりにため息を吐いた。


「それが本当かは分からんが、間違っているという確証もない。今回はひとまず、見逃すことにしといてやる」


「あ、ありがとうございます……?」


 なんとか助かったみたいだ。

 それにしても、ホントに何で俺はこんな目にあっているんだろう……


「あの……さっきの怒っていた原因ってのは何なんですか?」


「悪いが、それは言えないんだ。それと、勝手に疑って悪かった。謝罪する」


 そう言って男は、俺に深々と頭を下げた。


「ま、まぁ俺も怪我とかはないですし、俺も勘違いさせるようなこと言ってしまいました。俺もすいません」


 俺も頭を下げておいた。


「案外、礼儀をわきまえてるんだな兄ちゃん。見た目はタチ悪そうだぞ」


 ヒデェ言われようだな全く。


「そんじゃ、俺はここらで帰るとします」


「ちょい待ちな、兄ちゃん。これはお詫びだ」


 そう言って男は、二つほどの杖を渡してきた。


「剣士のくせして杖を持ってるってことは兄ちゃん、杖コレクターだろ?お詫びとしてこれを持っていってくれ」


 別にそんなのではないが……ありがたく貰っておくことにしよう。


「また会うかは分からないが、一応名前を聞いてもいいか?」


 俺は男に、名前を尋ねた。


「……ダムルスだ。また会ったら、その時は宜しくな」


 ダムルスか……この人には、また何処かで会いそうな気がするな。



 鍛冶屋での一件はこれにて幕を閉じた。

 



 

 

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