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冒険記録-世界を救う30年間-   作者: 鮭に合うのはやっぱ米
第3章 三人旅 : 中央大陸編
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39話 鍛冶屋

 棘山を抜けた俺達は、次なる地へと足を踏み入れた。

 

 【矛盾の里】


「おっ、見えてきたな!!あれが矛盾の里だ!」


 エドワードは、里に向かって指を指して見せた。


 大きさはそれほど大きくはなく、里と言えばこんな感じだろう。というようなものだった。

 ラムード国の中じゃ、小さい方なんだろうな。


「さぁ、とっとと降りちまいな」


 エドワードは馬車を止めると、俺達に降りるよう促した。

 言い方に棘があるような……いや、いつものことか。


「この里にも何かあるのか?」


「あぁ、ここは里と言っても人が何人も住むような所じゃない。ここは市場みたいなものだ。それも、冒険者や騎士なんかに打ってつけのな」


「それってどうゆう……?」


「言った通りここは市場だ。じゃあ、冒険者や騎士用の市場と言ったら、何が売ってる?」


「……武器屋か」


「そう言うことだ。まぁ、そこらの武器屋なんかよりかはよっぽど良いものがあるし、見ていくといいぞ。特にグリムとルーナはな」


 二人は、「はい」「うん」と返事をした。


 思えば二人はここまで、武器無しで進んできたんだな。

 それで使える武器があったら買っとけってことなんだとか。

 ここらで、俺の愛用してる杖とも別れる必要があるのかもしれないな!!


 俺はこの時、自分でも気づかずに口角を上げ笑顔になっていた。


「……嬉しそうだな、アンドリュー」


「え!?い、いや別に〜」


 俺はあからさまに隠す。

 まさか、二年も愛用していた武器を変えられるかもしれないからって、嬉しがってるなんて最低な奴、いるわけないよな。


「さてと…」


 それじゃ、行くか。






『鍛冶屋』


 里に入ってまず最初に目についたのがこの鍛冶屋だ。

 店の外にはみ出る程の数の、多種多様な武器が揃っていた。

 そしてなんといっても欠かせないのが、ここでは好きな武器をオーダーして作ってもらうことができるんだ。

 まぁ、その分値段は上がるんだろうけど……

 いつかまた来てみようと、胸の中にしまっておくことにした。


「……おい、兄ちゃん」


 帰ろうとした俺を、誰かが呼び止めた。


「……はい?」


 俺はその主を確かめようと振り向いた。

 

 声の主は、ここの鍛冶屋の店員だった。大柄な男で、おそらくは店長なんだろうと一目で分かった。


「その背中にかかった剣、ちょっと見せてみな」


「あ、はい」


 俺は言われるがままに男に近づき、剣を差し出した。


「んーーーーー」


 男は、剣を品定めするようにジロジロと見だし、やがて───


「コイツはただの剣じゃねえな?」


 そんなことを言い出した。


「あ、はい。一応《魔剣》らしいです」


「呪いは?」


 俺が答えると、男はすぐに次の質問をくりだしてきた。


「の、呪い?」


 俺は何のことだかわからず、そう問い返す。

 

「兄ちゃん、そんなことも知らねえのかよ?呪いってのはなぁ……」


 男はそう言って、呪いについての説明をしてくれた。









 




 


 




 

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