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冒険記録-世界を救う30年間-   作者: 鮭に合うのはやっぱ米
冒険者編 南の大陸
17/71

第14話 夢2

読了ありがとうございました!

できれば感想なども宜しくお願いします!


※これまでの話で分からない点なども感想で記入してもらって結構です

 目が覚めた。

 そこには全てを覆い尽くすような真っ黒い空間があった。

 そして俺はその中にただ一人ぽつんと座っていた。


「どこだここ?シェリアは?ロインは?」


 俺はひたすらに、今自分のいる状況に疑問を抱いていた。


「そりゃそうだろ、目が覚めたらいきなりこんな所でただ一人なんて……」


 いや、一人じゃなかった。

 よく見ると、俺の前で男女が何かを言い争っていた。

 男の方は老けた老人って感じだ。

 50〜60歳ってとこだな。

 でもなんだか、親近感の湧く人だった。

 女の方はまだ幼い、せいぜい10〜15歳くらいだろう。って感じだ。


「そんなことをしては取り返しがつかなくなるわ。やめなさい!」


「俺の決めた道だ。もう後には退けない…」


「あなたの気持ちはよくわかる…それでも!」


「お前に俺の何が分かるんだ!親しかった人を全部失って…それでも進もうとしてるんだ!もう止めないでくれ!」


 話を聞くに、どうやら自分の進行方針について喧嘩をしてしまっているようだ。


「やれやれ……」


 ここはビシッと、俺が言ってやらなきゃダメだな。


「おいあんた達、何があったかは知らんが喧嘩はよそでやれ!」


 よしっ!

 ビシッと言ってやったぜ!


「ほう……アンドリュー、俺を止めるか…」


 止めるよ!

 ……というかこいつ、なんで俺の名前をしってんだ?


「あんた…何者何だ?何で俺の名前を知ってんだよ」


「俺は……」


 それを聞いた途端、衝撃と痛みが体を走り…


「痛ってててて」


 気づくと床に頭を打っていた。

 

「夢……か…」


 …そう、夢だったのだ。


 しかしまあ、妙にリアルな夢だったな。

 鮮明に覚えてるぜ。

 確か最後に……

 あれっ?

 最後の言葉…何て言ってたっけ?


「何だっけ?」


 思い出せないや。

 まあでも所詮夢だし、気にすることはないか。

 

「起きたか、アンドリュー」


 扉からロインが出てきた。


「それにしてもお前の寝相はどうなってんだ。どうしたらベッドの上にいるやつが床に頭を打つんだよ」


 どうやらここは宿屋のようだ。

 そして俺はベッドから落ちて床に頭を打ち、その衝撃で夢から覚めたみたいだ。

 それにしても、昨日は何をしたんだっけ?

 確か…最後に飲食店に入って、食べ物を食って…そこからの記憶がすっぽりねえや。


「聞きたいんだけどさ、飲食店に入った後何があったんだ?」


「ああ、それは……」


 そこからはロインが話してくれた。

 その飲食店の食べ物は、思っていた以上に美味しかったらしく、俺もシェリアもロインもみんなガツガツ食ってしまったらしい。

 そして俺はそのまま夢の世界へGOしてしまったわけだ。

 

「そんなに美味かったかな?あんまり覚えてないな…」


 ……あれ?

 いつもならここらで騒ぎ出すシェリアがいないな。


「シェリアはどうしたんだ?」


「ああ、あいつならさっき外に気分転換しに行ったぜ。なんでも頭を打ったらしくてな、大丈夫だといいが……」


 俺の知らん間にそんなことがあったとは…

 まあ何にせよ、ロインの剣ができるのにはまだ3日はある。

 それまでのんびりと過ごしていよう……






ーヒスフィア王国のとある橋上にてー


「私は今まで、なぜ忘れていたのでしょうか……アンドリューの事…ルークの事…」


 シェリアは悩んでいた。

 いつか坊ちゃんにも話さなきゃならない時が来る…

 その時には……


「おーい、シェリア!何してんだ?」


 後ろからアンドリューが話しかけてきた。


「アン…坊ちゃん!?い、いつからそこに…」


「今来たばっかだけど。で、シェリアは何してたんだ?」


 ビックリしたー……

 さっきまでのを聞かれたかと思ったわよ。


「私は……ただの気分転換をしていただけです。丁度今から戻ろうと思ってたとこですよ!」


「そっか。じゃあ宿屋に戻ろうぜ!ロインが手料理を作ってくれてんだ!」


「そうなんですか!それは楽しみです!」






 その時には……ちゃんと告げよう。

 "アンドリューの母親が私"だという事を……

読了ありがとうございました!

できれば感想なども宜しくお願いします!


※これまでの話で分からない点なども感想で記入してもらって結構です

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