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範囲選択魔法の使い方  作者: ゆに
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日常

目を開けるとそこは、自分の知らない場所だった。


なんて非現実的で、いつも心のどこかで望んでいる様な事が起きる訳なく、視界に映るのは朝9時24分を示す時計だけだった。


…喉が渇いた。


喉の渇きを潤そうとする脳とは逆に、体はスマホを触っていた。

スマホの左上に表示される時間をチラりと見ると、10時になろうとしていた。スマホの電源を切り、充電コードに繋げる。


昨日の夜、寝相でスマホの充電コードから外れたのか分からないが、充電が6%しか無かった。喉の渇きが限界だ。キッチンに行こう。そう思い痩せ細った30kgちょっとの重い体を上げ、扉を開けた


キッチンに移動してコップを取り出し、昨日の夜母が作ってくれたのであろう麦茶をコップに注ぎ、麦茶を飲んだ。中途半端にコップの底に残った麦茶をシンクに流し、新しく麦茶を注ぎ直す。そしてまた麦茶を飲む。また少し麦茶が余ったが、今度はシンクに流さずに部屋に持っていく事にした。ただの気まぐれだ。


自分の部屋にコップを誘拐し、ゲームを開く。明日の学校の宿題やらなきゃなあと思いながらもゲームが辞められない。時間が過ぎていく。


気付けばもう14時過ぎになっていた。

お腹が空いた。

そう思い椅子から立ち上がると軽く立ちくらみがした。よく慣れ親しんだ感覚。脱水症状だ。

今日の朝キッチンから持ってきた麦茶が入ってるコップに口をつける。すっかり温くなり、余り美味しいとは思えなかった。空になったコップを親指と中指で頼りなく持ち上げ、キッチンに向かった。


シンクに空になったコップを置く。勿論洗ったりなどはしない。母が勝手にやってくれるはずだから。


昼ご飯を食べよう。そう思い冷蔵庫を開く。しかし、冷蔵庫には何も入ってなかった。


もういいや、寝よう…


幸い差程お腹が空いてなかった為、冷蔵庫に食材が無いことなんて些細な事だった。三時間仮眠を取って勉強しよう。そう思い、僕はまたベットの中に潜った。

スマホを触る。ブルーライトが目に染みる。


眠れなくなりそうだなあ…

……

………



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